新規事業

時代の流れに翻弄されない・・・事業を模索したいものです。
コロナ禍で常態がいっぺん、新しい日常へと舵が切られました・・・
と、思っているのですが、それは生活の隅々がデジタル化されるという
便利さを享受できるようになったに過ぎないようです。
まぁ、それが重要なことですが。日常生活がIoT化されることは取り立てて
驚くことではありません。何度か経験した産業革命、例えば第二次産業革命・
電力は生活の隅々に供給されたに過ぎない。電気がない時代を比較すれば、
夜が昼になったのだから、途轍もない変化で便利な日常なのですが・・
今にしてみれば、当たり前のことです。
コロナ禍でいっぺんした常態、即ち第4次産業革命・IT情報革命も同じことです。
外出先から戻ればロボットが掃除してくれていて、
部屋にはあかりが灯り、室温が調整され、洗濯も済んでいる。
やらねばならなかった日常の一部がデジタル化されただけです。
仕事もそうです。
職場に行かなくても上司からメールで指示が届けば仕事ができます。
問題が起こればオンラインで会話を交わし処理をする。それで仕事は成立します。
欲しいモノがあれば、電子端末を叩けば大概が、ネットで注文できます。
そして一両日には自宅に届きます。迷うことがあってもAIに相談すれば、
その時点で最良の答えを導きだしてくれます。
コロナ禍はそんな新しい常態のスピードを早めてくれただけのことです。
それをDX化などと難しい表現をしているのです。物事の変わり目ですから、
どの様なメカニズムが稼働してそうなるのか・・・と疑問が生じ、
それが、俺には私には理解できない操作できない、難しい、ついていけないとなるのです。
「お、ねだん以上」の家具・雑貨を提供し、一世を風靡しているニトリ。
巣篭もり需要で家具の売れ行きが絶好調、業績もうなぎ上りです。
家具は人が生きて行く上ではなくてはならない「衣食住」の「住」です。生活必需品です。
廉価でクオリティの高い生活必需品を提供すれば、消費者の支持を得るのは必然です。
その必然がなかなか掴めなくて、どこの経営者も苦労しているのですが・・・
「衣」のユニクロも「住」のニトリと同様です。
そのニトリが外食に進出しました。
コロナ禍で飲食業が青息吐息の状態です。
そこを狙って外食産業に打って出る・・・この経営感覚、見事だと思いませんか。
ニトリは全国に450カ所の店舗があります。そこと併設で500円のチキンステーキを中心に
ハンバーグ・リブステーキなどを手ごろ価格で提供する。テイクアウトにも対応すると。
何よりもすごいのは、外食店の内装はリフォームを手掛ける社内の専門部署が担当、
家具・備品は全てニトリの商品を使う。商品展示にもなります。
ニトリの特徴は家具・雑貨の分野で生産から販売まで自社で行うSPA(製造小売)方式です。
この外食店の食材、将来は畜産から手掛けるとのこと・・・
なるほどと思いませんか。衣食住の「住」で成功すれば次は「食」に事業を拡大する。
必然の帰着です。でもそこに着眼する経営者の視点に敬意を表します。
第4次産業革命であろうと、なかろうと、
人が生きて行く上で、欠くことのできないのが生活必需品です。
そこから目を離さないで事業を考えるニトリは手本です。
ポスト・コロナを実践していますね。Goto

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