税収も見通せない、歳出を削ることもできない。やれやれ・・・
我々は度重なる緊急事態宣言・蔓延防止措置に経済活動を抑制され、
不況に喘いでいますが、どうも実態はそうではなさそうです。
2020年度国の税収は60.8兆円・・・過去最高を更新したそうですから・・・
コロナ禍に伴う巣篭もり需要で消費税が想定より1.7兆円増。
法人税収の見通しは8兆円、19年度実績より大きく下回る想定が3.2兆円も上振れ。
麻生財務相「20年度税収は史上空前・メディアが書くほど世の中、経済が悪くなかった」と
経済の底堅さが税収増に繋がったとの見解を示した・・・・
どうもピンとこないのですが・・理由を探ってみましょう。
法人税から。法人税は企業の利益に対して課されます。赤字企業には納税義務が発生しない。
安定して収益を上げられる企業群が法人税を支えています。
大手製造業は外需の回復傾向を受け業績が堅調だったことで納税額が増えました。
一方、小規模事業者が多い飲食やサービス業は慢性的な赤字経営を強いられています。
コロナ禍は壊滅的な打撃を与えましたがもともと法人税を納めていないので、
全体の法人税には影響がなかった・・・ことが要因です。
消費税は19年10月10%に引き上げられました。巣篭もりで消費が増え、
所得税を抜き、税目別でトップに立ったそうです。
消費税が安定的に税収を確保することが改めて実証された形です。
2つ疑問に思います。
過去最大の税収になったとは申せ、20年度3度に渡り補正予算を組みました。
一般会計歳出はそれこそ過去最大の175兆円に膨らみました。
税収が過去最大の60.8兆円・・・・その差額って埋めることはできるのでしょうか。
もう一つは、過去最大の税収に、財務省の担当者「想定外」だと
驚きを隠せないそうですが・・・経済学者も、金融アナリストも財政評論家も
誰一人として、コロナ禍の税収増を予想できなかったってこと・・・
こんな国で、将来は大丈夫でしょうか・・・・Goto
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