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週刊誌の中吊り広告が終わる・・・淋しいね。
古い話です。1991年、宏池会の座長・宮沢喜一は72歳で首相になりました。
とても優秀な官吏・大蔵官僚出身、終戦時・語学力を買われサンフランシスコ
講和条約全随員となり、その後池田勇人蔵相の秘書官を務め政界に転出。
1991年・海部俊樹内閣の後を受け首相に、小沢一郎らが率いる政治改革の
波に翻弄され細川内閣の誕生で、38年間続いた自民党支配の最後の総裁となりました。
自民党と社会党の55年体制最後の首相です。自民党15代総裁だったことで
徳川幕府最後の将軍慶喜とも揶揄されています。
いやいや、政治の話をしているのではありません。
宮沢首相、あるインタビューで「首相が政治や経済、国際問題など全てに精通されるのは
当然として芸能界の話までよくご存知ですねぇ」との質問に「新聞を読むのが日課ですから」と
でも新聞に掲載されていないことまで・・・「うぅん・・新聞に掲載されていますよ、
週刊誌の広告を見れば大概のことは・・・」と。
へぇ〜あの官僚出身の堅物・政治家、宮沢喜一でも週刊誌の広告を隅から隅まで読むのだと、
話題になったことを思いだしました。なぜかって・・そうなのです。
週刊文春・今月28日発売号を最後に電車の中吊り広告を終えるのを知ったからです。
なんか寂しくありませんか。私は田舎暮らしです。電車には乗りませんが・・
久々に東京で山手線に乗りますとポストの現代の新潮の文春の中吊りを見るとはなしに
読んで・・・移動の時間を潰します。まさに週刊誌的情報を得ます。
えっ・・・週刊現代は2017年、ポストは16年に中吊りから撤退していましたか。
それは知りませんでした。そういえば、東京出張も減っていますからねぇ・・・
でです。文春の編集長「中吊り広告は雑誌の象徴というべき「ブランド広告」であり、
一つの文化だった。終了には淋しいものがあるが電子版に注力し、デジタルの世界で
挑戦していきたい」とノスタルジアを感じながら、デジタル化へと進める覚悟を語ります。
週刊文春は3月から月額制の電子版を有料配信しています。
ネット時代に合わせた宣伝に中吊りに掛けていた予算を振り分けるそうです。
時代の流れです。電子版をぜひ、成功させていただきたいと思うのですが・・・
私としては、まさか、新聞広告まで掲載しなくなるのではないでしょうねぇ・・
そうなりますと、新聞の魅力がまた一つ減ります。
草葉の陰で故宮沢喜一元首相も、それは「如何なものか」とボソリと。。。Goto

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