「新しい」「新たな」が与党。このままでは「命が危ない」が野党・・・これで良いとは?
半世紀以上前の話ですが・・私の卒論は「政治広告」です。
マーケティング(市場調査)を駆使して如何に政党の公約や政策を国民に浸透させるのか、
その手段・手法を論じてみました。今から思うと稚拙な発想に赤面の極みですが・・
ちょうど、石原慎太郎氏が参院・全国区から立候補するなど、
広告のクリエイターが選挙広報に関わり始めたころで、斬新な選挙ポスターや
パンフレットのデザインやコピーが注目される時代でした。
今回の総選挙、任期満了の選挙です。与野党に大きな対立軸があるわけでもありません。
野党が候補者を一本化した選挙区での激戦が予想されています。そうなると、
政権交代選挙だとなるのですが、国民にそんな高揚感はありません。
むしろ、コロナ対策の必要性や給付金支給などは政党間に違いがありません。
経済対策も自民党が「分配政策で分厚い中間層を再構築」掲げ「成長戦略」を
後ろに下げ「新しい資本主義」と言いだしました。ですから経済対策はどの政党ほぼ同じ。
となりますと、各党のキャッチコピーに違いと申しますか、遜色がなくなりました。
その意味では選択が難しい選挙ってことになります。
自民党「新しい時代を皆さんと共に」・公明党「日本再生へ新たな挑戦」・・
与党の方がポスト・コロナを意識し・・チャレンジ精神を全面にだしています。
野党は、立憲民主は政権交代を意識して240人の候補者を擁立「変えよう」です。
社民は「生存のための政権交代」共産は「なによりいのち、ぶれずにつらぬく」と
相変わらずの「生き死に」がベースです。従来の支持者は納得でしょうが・・
暗過ぎるキャッチです。若い人に響きますか。
与野党とは違う第三極をめざす政党は、維新「身を切る改革、実行中」
国民「動け、日本!」と・・・現実的なフレーズです。
安倍政権以降、多数をかさに官邸主導が強引だと思っている緩い自民党支持者の
受け皿になる・・言葉は「改革」でしょうか。
民主主義の弊害だと思うのですが・・・「キャッチコピー」で反発されれば1票は遠ざかります。
各党の広報は頭を絞ったのでしょうが・・・国民は現状を否定しているのでしょうか。
それとも未来に目を向けているのでしょうか。その分析を間違えるとキャッチコピーは
逆効果になります。
今回の各党のキャッチコピー。各党腐心のキャッチコピーではありますが。。
従来の支持者を鼓舞しますが、いわゆる無党派層には響かないコピーが並んだのでは・・
そう思えてなりません。Goto
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