成長と分配

分配はわかる。成長も迅速さが要求されています。
総選挙・与党が政権運営に必要な議席を確保しました。
岸田首相は記者会見で11月中旬に数十兆円規模の補正予算を組み
経済対策を取りまとめ、スピード感を持って政策を実行するとの覚悟を示しました。
プッシュ型の給付金
申請を受けて支払う通常の給付金とは異なり、
過去の支給実績から支援を必要とする人に迅速に給付する方法です。
地域や業種を問わず経営の苦しい事業者向けに来年の3月までに給付金を支給。
雇用調整助成金の特例措置を3月まで延長。非正規労働者や子育て世帯、
学生などを重点的に支援する方針を打ち出し・・・公明党が公約した
ゼロ歳から高校3年生を対象にした一律10万円の支給も含みます。
コロナ禍が落ち着いているとは申せ・・・
感染症学者らは第6波を警戒、この冬への備えを主張しています。
海外の状況を踏まえれば、収束に向かったとは言えない状況にあります。
経済対策の軸足にコロナ対策費を外せません。プッシュ型の給付金を急ぐべきです。
成長と分配の好循環
岸田首相の肝煎り「新しい資本主義実現会議」が発足、
近く緊急提言を取りまとめるそうですが・・・柱は「科学技術立国の推進」
「経済安全保障」「教育や職業訓練など人への投資」の3点になりそうです。
新しい資本主義とは、分配のための経済成長を促す施策ということですが、
柱が人材育成と保守的な経済の安全保障では時間が掛かり抽象的です。
経済成長の1丁目1番地は規制の改革です。どうも規制改革には腰が重いようです。
成長はじっくりで分配は迅速・・・これでは好循環は生まれません。
将来世代の富を現役世代に分配するだけになります。好循環には程遠いと言えます。
批判のための批判に何の意味もありませんが・・・
国民は岸田政権を信任しました。議席数からすれば長期政権を保証したことになります。
当面、コロナ対策を強化し傷んだ経済にカンフル剤を打つことは致し方ないのですが、
やはり、成長への迅速さ「規制改革」を置き去りにしないで欲しいと願います。Goto

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