浮世は不合理でできています。

JALとANA、国内空港の搭乗ゲートの改札機を共同にするんですって?
金融機関が最も顕著ですが・・・「システム」が違うって不便ですね。
みずほ銀行のシステム障害・あまりにも度重なるので、
とうとう当局が乗り出し、改善命令まで出ました。
銀行のシステム故障で取引に支障が起きるのは企業にとって大変なことですが・・・
我々庶民でもATMが使えなくなるのは、死活問題です。
これ以上不安が残るようですと、信用を失うことになります。
金融機関は経済の潤滑油です。頑張って、改善して欲しいものです。
なぜ、障害が起こるのか・・・巷間言われていますのは・・・
メガバンクは13行あった銀行を・・金融ビックバン以降、合併・合併で4つに収斂しました。
それぞれ違ったメーカーのシステムを利用していましたので、システムが違います。
それを継ぎ接ぎしたのです。その後遺症が障害になっていると言われていますが・・・
もう合併から20年近くなる経つのです。
未だに解消できていない、その原因が出身銀行の縄張り争いなんて、
今も言われるのは悲しいことですね。それが人間の性でしょうが・・・・
今尚、行内ではあいつはどこの出身だとか、どこの系列だとか言っているのでしょうねぇ。
まるで、半沢直樹の世界ですね。不合理なことと思うのですが。
よく似た事例は山ほどあります。
ANAとJALにも似たようなことが起こっています。
国内空港の保安検査場、旅客通過確認機と搭乗ゲートの改札機、
てっきり同じシステムを使用していると思っていたのですが・・・
別なのですね。どちらかの航空会社しか使わない空港ならそれでも構わないですが・・
併用の空港では・・・航空会社によって、こちらを閉鎖、反対側を使用可と
使い分けているそうです。お互いの乗客情報が漏れるのを防ぐのだそうです。
バカバカしいですね。航空業界はコロナ禍で大打撃を受けました。ご案内の通りです。
コスト削減が急務になりました。するとどうでしょう・・・
両社は2023年から全国約30空港の国内線で旅客通過確認機と搭乗ゲートの
改札機を順次更新し、共同利用すると発表しました。
なにを今更と思うのですが、顧客の囲い込みに意味がないのにやっと気付いたのですね。
航空会社が大切な情報は「顧客を安全で快適に目的地」届けることに何をするかです。
改札機の共同利用は顧客サービスであって、秘匿する情報でもなんでもありません。
如何にライバルであっても、共同化できるものは共同化するのは当然でしょう。
長くなりますが・・・不合理についてもう一つ。
新聞の販売店です。販売店には専売店と合販店があります。
専売店は朝日なら朝日だけを扱う販売店です。合販店はどの新聞も扱います。
新聞の発行部数が激減、販売店の経営が悪化しています。
だったら、合販店にすれば合理的なのに、読売は読売、朝日は朝日です。
誰が考えても、同じ町内を配達するのです。何人もの配達員が配るよりも
一人でやれば、経費が削減できます。でも・・・そうはしない。
理由は・・・新聞社の見栄のようです。なんと不合理なことでしょうか。
だって、山間僻地では昔から・・専売店が維持できないので合販店で・・
全新聞を配っているのです。それこそ、日本新聞協会があるのです。話し合えばと思います。
まぁ・・ことほど左様に、不合理で摩訶不思議なことが多いです。
何もかもを合理化しないで無駄を残しておくのが浮世というものでしょうか・・Goto

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