ニューノーマルを見抜く力はお客様の声と己をよく知ることと見つけたり・・
パジャマスーツってご存知ですか?田舎ではピンと来ないのですが・・・
コロナ禍でテレワークが普及、スーツの需要が激減しました。
それで、在宅勤務用に対応した新商品が「パジャマスーツ」です。
パジャマスーツとはパジャマの「リラックス感」とスーツの「キリッと感」を
併せ持つ商品。コンセプトは「パジャマ以上・おしゃれ着未満」だそうです。
広告の立場から・・・「お、値段以上」の家具屋さんに匹敵する分かり易いコピーですね。
コロナ禍の昨年11月から発売、1年間で6万着を突破する大ヒット商品になりました。
パジャマスーツ誕生のきっかけはお客さまの声から。「テレワークの際に自宅で着る服装に
悩んでいる」・・・「リラックスでき、オンラインの会議でも着られる服が欲しい」そんな
要望がヒントに。
この大手スーツメーカー。コロナ禍でマスクが不足と知るや、生産体制のネットワークを
フル活用、2〜3ヶ月で「抗菌・洗えるマスク」を開発、発売と同時に1000万枚を売った
実績があります。お客様が必要な時に必要なモノを提供する・・その社風があったのですね。
通常の商品開発は1年ほど掛けますが・・・昨年の6月、企画が本格化してから5ヶ月で
商品化、約600店ある直営の店頭に並んだそうです。機動力も抜群なのだとか。
それと、時流に乗った商品です。広報と申しますか・・PR戦略が巧みで、
話題性のある情報を次々と繰り出し、社会的な認知度を高めたそうです。
コロナ禍で生活様式が変わり、新たな常態「ニューノーマル」をどう分析するか、
答えは難しくないと思います。お客様の声にしっかりと耳を傾けることであり、
自らの商品をよく理解することです。
「パジャマスーツ」って・・・よくよく考えてみれば、紺とかグレーをベースにした
落ち着いた色目が多く、襟を斬新にして、遊び心を待たせたブレザーってことですね。
ビジネスマンはカジュアルな場所でもそれなりの服装が必要な場合、ブレザーを着用します。
ブレザーって古くからある商品ですが、中途半端で意外に売れない商品です。
それを「パジャマスーツ」のネーミングと「パジャマ以上・オシャレ着未満」の
キャッチコピーがビジネスマンの心を掴んだのです。素晴らしい発想、実績です。
ビジネスは「機を見るに敏なり」が鉄則です。
必要な人に必要なモノを。コロナ禍で打ち拉がれているようでは、
こんなご時世を生き残ることはできませんね。Goto
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