宝島社の新年新聞広告・・・

求人広告であり新資本主義啓発。
男女平等、学歴不問、能力重視・利益は社員に分配する。
新年初刊号を外し、3日の次刊号も掲載せず・・・
4日も5日も飛ばし、何故1/6 付なのか、そしてなぜ、朝日と読売だけなのか。
日経を無視し、毎日が視野から外れているのか・・・・・・
宝島社の新年広告は、その内容だけではなく、掲載日の妙に感嘆します。
2紙を選ぶ発想、周到な計算、冷徹な広告戦略に敬服します。
だって考えてみて下さい。新聞各紙の元旦号は年間で建てページは最も多く、
同時に広告件数も最高になります。ということは、読目に留まり難いってことです。
2日は休刊日で新聞は配達されません。3日は次刊号といって、
大晦日と元旦、そして2日の記事を掲載しますが、正月気分です。
重大なニュースがなければ編集も手抜きの紙面になります。
今どき読者の方も連休の最後の日に新聞を丁寧に見ようとはしない。
となりますと、4日はどうか。官公庁は御用始めですが、民間企業は
半分近くが休みです。5日から大半の企業が本格的に仕事を始めます。
今年のカレンダーは8日から3連休、となりますと、6・7日は挨拶回りってことに。
6日の朝刊に切れの良い・・・話題になる広告を掲載すれば・・
読者のハートに深く打ち込むことができる。そう考えてわざわざ6日に掲載したのです。
それに、大手の出版社は慣例で元旦の紙面を使います。新聞社との馴れ合いもあります。
でも宝島社は出版業界とは群れません。業界の異端児と言われようが、
どうってことはない。我が道を行く・・・そんな気骨が6日の掲載になりました。
で、なぜ、朝日と読売だけに掲載するのか、一般紙はこの二紙しか認めてないからです。
シビアな経営姿勢が読み取れます。
ではなぜ、読売が求人広告で「新しい資本主義」なのか
そして朝日が意見広告なのか。同じ紙面で良いじゃないですか。
それは読者層を見越してです。
保守的な読者が多い読売には・・・宝島社は働き方改革の本質に迫っていますよ。
どうぞ、企業姿勢に賛同する人は就職を、門戸を開いてあなたを待っていますよと強調。
そして岸田首相が掲げる「新しい資本主義」を皮肉る・・・骨がありますね。
リベラルを自認する読者が多い朝日には・・・・ジェンダーってこういうことでしょと、
「男でも首相になれるの?」とドイツ・メルケル前首相が16年間、政権の座にいたことを、
捻って、ガラスの天井を破ろうぜ。と訴える。朝日の読者の心に響くのを狙って。
宝島社って、面白い出版社ですね。
私は用意周到な広告にいつも魅了されます。
この姿勢が日本の出版界を牽引するのでしょう。Goto
追伸
今から断言します。
2022年・朝日新聞広告大賞は・・「男でも首相になれるの?」が獲得します。
読売新聞の広告賞では大賞は獲れません。優秀賞かな。佳作かな。
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