人工光合成

政府には中途半端な支援ではなく、腹を括った体制を。
久々に日本が世界をリードする技術が表面化しました。
なんだか嬉しくなりますが・・・仄聞するところ御多分に漏れず、
中国が特許出願を爆発的に増やしています。やられないようにと願います。
太陽光と二酸化炭素を使ってプラスチック原料を作る「人工光合成」のことです。
化学分野には疎いので、仕組みが理解し難いのですが・・・
「人工光合成」とは「水を分解・水素を作りCO2を反応させてプラスチックの原料を作る」
技術のこと。凄いと思いませんか・・・
何が凄いかって申しますと。プラスチックは化石燃料(石油)から作ります。
しかし「人工光合成」ですと製造時にCO2を出さず、むしろ吸収してプラスチックの
原料を作ることができる。脱炭素の切り札と言われます、まさにSDGsに適った製法です。
そもそもですが・・・この開発は東京理科大学の藤嶋名誉教授が1967年、
水に入れた酸化チタンに光を当てると水を分解する「本多・藤嶋効果」を
発見したことが端緒となって研究が盛んに・・・その後岡山大の沈教授が
植物の光合成を担うタンパク質の結晶構造を解明、日本から大きな研究成果が
相次いでいます。日本企業も価値の高い特許を多く所有しています。(日経)
時代が求める日本発の技術ですね。
このほど、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は「人工光合成」の
プラスチック原料化に今後10年で300億円の支援を決めました。
研究開発の主体は三菱ケミカル・INPEX・三井化学からなる「人工光合成化学
プロセス技術研究組合」や東大などです。
具体的にはコストです。30年までに水素の製造コストを1キロあたり240円と
天然ガス由来の水素並に抑えることです。それが可能になれば、世界を凌駕できます。
問題は二つです。一つは300億円では中途半端です。中国の研究費はゼロが一つ、いや
二つかも知れませんが違うってことです。それでこの画期的な競争に勝てますかねぇ。
企業が頑張る仕組みでは限界があります。
もう一つは化学の学界という壁です。開発は東京理科大・岡山大などですが、
東大を頂点とした学界の悪しき体質が有能な研究者の頭を叩き潰してしまうことです。
これらを解決するのは、やはり政治ってことになります。
日本がSDGsの先進国になるビックチャンスが「人工光合成」です。
政治はこの凄いチャレンジに真摯に向き合って欲しいものです。
パッとしない岸田政権です。起死回生の挽回策として・・
「人工光合成」に光を・・・Goto

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