5年前のデータで購読呼び掛け?

日本新聞協会に奮起を促す。
新聞命(しんぶんいのち)の私です。
新聞購読者の減少に歯止めが掛からない・・そんな話を聞くと寂しくなります。
何としてでも、新聞の良さと申しますか、価値を訴え、新聞復活をと願っています。
特に若い人たちが「新聞を読んだ方がいい、そう言われても信じられない」
「世の中なんて、スマホで十分わかる」「読むのが常識なんて、常識は変わるもの」
そんな風に新聞を頭から否定する声には、読みもしないで何がわかると、
声を荒げたくなります。
新聞科学研究所。
若い人たちの新聞軽視に「確かに、おっしゃる通りだと思います。
それでも私たちは新聞を読んだ方が良いと確信しています。
なぜなら、明快なデータがあるから。
新聞であることで、人生を前に進めたいという数値があるのですから。
と、3つのデータを示しています。(毎日新聞に掲載された新聞科学研究所の5段広告から)
明日も読む理由がある。これが新聞科学研究所のキャッチフレーズです。
私もそう思っています。でもです。
この3つのデータに信憑性を感じないのはなぜでしょうか。
データ1。子どもの地域愛は新聞が育む・・
新聞購読家庭と非購読家庭の子の間でコミュニティー意識に1割以上の差がある。
購読者と非購読者合わせて2472人への調査を行ったところ、購読家庭の32.6%、
非購読家庭の20.8%が「日ごろから地域行事に参加する」と答えたことが分かった。
同様に「町内会への参加」を問う質問でも購読家庭が15.8ポイント上回る結果となった。
地元での就職やUターン就職を増やすことは、親にとっても地域社会にとっても重要な課題だ。せめて帰省の頻度は上げてほしいもの。子に地元愛をもってほしいなら、
とるべきは子の機嫌ではなく、新聞かもしれない。 という。
ちょっと横柄じゃない。上から目線ですね。子ども目線になっていません。
どこかやらせのデータの気がします。
データ2。新聞購読・子どもの集中力に関係あり・・・
新聞を購読する家庭の子どもの60.3%が「自分は集中力がある」と答える
非購読家庭の子どもで「集中力がある」と答えたのは半数に満たない49.6%。
購読家庭の子どもとの差10ポイント以上と明らかな結果が出た。
この調査は17年12月、新聞科学研究所によって行われたと。
家に新聞があるからといって、必ずしも子どもが紙面を読んでいるとは限らないが、
家庭生活のメリハリが間接的に影響しているのかもしれない。
子どもに集中力がない。そのような悩みを抱えている親御さんにとって、
この結果は目からウロコだ。「もっと集中しなさい!」と言うのではなく、
新聞を真剣に読んでいる背中で、語りかけてみてほしい。
親が新聞を購読していないことへの答えになっていません。
17年のデータを持ち込んでもねぇ。
データ3。新聞購読で寝坊をふせぐ・・・・
7割以上が「寝坊少ない」
購読者と非購読者合わせて2472人への調査から新聞と朝寝坊に
意外な関連性があることがわかったと。
「寝坊が少ないか」という質問に対し、新聞購読者は72.9%、非購読者は60.0%が
少ないと回答した。その差は12.9ポイント。購読者は非購読者よりも
「朝食はかならずとるようにしている」「快眠できていることが多い」という結果もでている。
要因のひとつとして考えられるのが、読む習慣がもたらす規則的な生活リズムだ。
転ばぬ先の杖ならぬ、寝過ごさぬ先の新聞。新聞は寝具や目覚ましにつづく、
新たな寝坊防止グッズとなれるだろう。
こじつけですねぇ。このデータも17年のもの、古過ぎますね。
もう一つデータがあります。
新聞で働き方改革・・・・(2018年)
「残業時間は短い方だ」購読者と非購読者で8.6ポイントの差がでた。
いま注目を集める働き方改革。各企業でさまざまな工夫がなされているが、
習慣を変えるのは困難、という声もある。そんな中、興味深い調査結果が出た。
残業についての設問で、新聞購読者の64.5%が「残業時間は短い方だ」と回答したのだ。
非購読者は55.9%だと。
毎日の購読で、大量な情報の中から、自分に必要なものを見つけ出す
トレーニングができている、とまでは言い過ぎだろうか。
新聞購読者には思ってもいない副産物となっていたようだ。
なにも最新テクノロジーの導入だけが、働き方改革ではない。
はっきり申して、新聞科学研究所って、名ばかりで、本気で新聞の購読者を
増やそうとは思えません。なぜなら、発注元の日本新聞協会に熱が感じられないからです。
だって、2017・18年、5年も前のデータを掲載しているのですよ。
それを、良しとしているなんて・・・信じられません。Goto

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