朝日新聞の黒字化に思う

昨年度の赤字の原因がコロナの影響とは些か甘いのでは。。。
このブログ。新聞命(しんぶんいのち)新聞大好き人間である私、
最近とくに新聞を購読しない人が増えました。新聞は社会の公器です。
新聞が衰退し、新聞のない地域や地方が存在してはなりません。
そんなことにならぬように・・新聞を読もうをテーマにしています。
朝日新聞社が27日に2022年3月期連携決算を発表しました。
売上高は前年比7.2%減の2724億7300万円、営業損益が95億1000万円の黒字。
コロナの影響を受けた前年の70億3100万円の赤字から、2年ぶりに黒字に転じた。
純損益も129億4300万円の黒字。前年の441億9400万円の赤字から2年ぶりの
黒字となった。単体の決算も営業損益が79億4千万円、純損益が60億5400万円と
それぞれ黒字化した。と、なかなか鼻息の荒い決算発表です。
昨年4月にスタートさせた中期経営計画に沿って、デジタル、不動産、イベントなどが
功を奏した。各事業拡大や事業構造の改革を引き続き進める方針だそうです。
天下の朝日新聞が大幅な赤字を出したことで、大丈夫だろうか・・
経営に支障をきたし、新聞が歪んでしまわないかと心配しました。
健全な経営であることは「朝日新聞が朝日新聞らしい新聞」を発行できるからです。
何年も赤字が続くようならば、米国の新聞社でみられるように、新聞の命である
記者のリストラに手をつけ、朝日らしい記事が掲載されなくなる可能性があります。
前年の赤字はコロナ禍が原因だったのは、広告収入が落ちたことでしょうか。
コロナでどんな影響があって、大幅な赤字になったのか・・・知りたいものです。
私的にはコロナが赤字の原因だと思っているなら危機感がないのではと思います。
なぜ黒字化したのかも同時に発表されました。
昨年の7月に購読料金を値上げしたのと、コスト削減をしたからですと。
でも主な収入源である購読料を値上げしても売上が7.2 %減少したのですから・・・
購読部数の減少をカバーしていないってことになれば、構造的な問題は解決されていません。
それでも黒字化したのは・・・人件費も含めてコストカットしたことになります。
となりますと、新聞社の財産は人です。働く現場では、士気に影響します。
ことの本質は・・・新聞離れにどんな手を打ったかです。
5カ年計画ではデジタルの推進をあげていますが、朝日デジタルの会員はどうなっているのか。
そのためにどんな施策が取られたのか。・・・まだ、目立ってはいません。知りたいものです。
そもそも論を申し上げるのは恐縮ですが・・・
不動産収入で黒字を確保したのなら些か疑問です。
読者が増えてこそ、胸を張って黒字化したと言えるのではないでしょうか。
とは申せ、天下の朝日新聞が黒字化したことは、読者として嬉しいことです。Goto

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