銀行の昼休業

銀行・取分け地銀の役割は地域経済の潤滑油です。
これも働き方改革のせいでしょうか。
コロナ禍がなせる業なのか、それともネット時代の新たな姿なのでしょうか。
昼休業をとる銀行が増えてきました。
そもそもですが、銀行の営業時間は「午前9時から午後3時まで」と銀行法の
施行規則で定められていましたが、16年に規則が改正され、店舗で告知を行えば
営業時間が変更できるようになりました。それが昼休業を取る理由ですが・・・
16年ですから、6年も前のことです。コロナ禍とは関係ないようです。
全国銀行協会の21年の調査では、店舗窓口の利用率は75.6%で、15年の調査(89.3%)から
10ポイント以下に減りました。理由はインターネットを通して振込や住宅ローンの
申し込みなどができるようになり銀行にとって店舗の効率的な運営は喫緊の課題でもあります。
体裁や信用を重んじる銀行としてはサービスの低下と捉えられやすい
閉店をなるべく避けたい銀行側にとって、昼休業は貴重な一手になっています。
現在昼休業を実施している銀行は約100行にのぼり、住宅街の店舗から徐々に
拡大しています。
新型コロナ感染の対策として出勤する人数を減らしても、昼休みの交代要員を
確保せず店舗を運営できることが、コロナ禍での一時的な導入を含めて昼休業の
増加の要因になっています。それと昼休みを交代で取るために窓口の人数を減らして
対応する必要がなくなるため「防犯上の効果もある」と感じているようです。
銀行が店舗の昼休業をとる理由は、法改正された。メンツや体裁を気にしなくて良くなった。
ネット社会が浸透、従来の業務が効率化された。時代の趨勢でしょう。
経営効率のアップに繋がることと働き方改革にもなるからでしょう。
それらはコロナ禍が追い風となったことによります。
銀行はサービス業であると、昼休業など持ってのほか、むしろ365日、
無休で窓口を開くのが金融機関の存在意義であるとする銀行もあります。
銀行の収益構造も従来とは大きく様変わりしています。
親方日の丸での横並び護送集団ではなくなりました。店舗の昼休業が増える本質は
金融機関の過当競争の現れ、効率化の一環です。
銀行は経済の潤滑油です。取り分け地銀は地方経済疲弊の最後の砦です。
様々な理由を付けて昼休業を増えるのはわかりますが。
時代がどう移り変わろうが、本来の使命は普遍のはずです。
従来の殻を大胆に破ったラジカルさが求められます。Goto

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