新聞週間に思う・・・

新聞メディアの残された時間はそんなに長くはない・・・
15日から21日まで75回を数える新聞週間です。
今年の標語は「無関心・やると決めた 今日の記事」です。
新聞は社会の公器です。新聞に力が衰えてきますと社会が変調をきたします。
私はそう信じています。ですから、新聞の役割や価値を証明できる
新聞週間はとても重要だと思います。中でも今年は読売新聞に力が入っています。
12日の紙面で読売新聞が新聞協会賞を獲得した・・「東京五輪の闇を暴く」の
スクープを丁寧に報じています。読売のスクープから3ヶ月。事件の底はまだ見えません。
元電通の専務で組織委の理事が企業から不透明な資金をもらい、自身のコンサルタント会社に
電通の幹部らを呼んでスポンサーなどの選定に関して指示を出した闇。
読売の取材班は組織委や電通、スポンサー企業などの関係者を訪ね歩き・・地道な努力で
多数の証言を得た。そして複数の記者が情報の信頼性を吟味し、ニュース価値を検討。
精度の高い情報のみを紙面に掲載するよう心掛けた結果の受賞です。
何かと問題が多かった東京五輪。その帰着するところが、利権の巣窟であったとは。
国民のもやもやの本質が暴かれています。新聞ならではの大スクープであります。
これぞ、新聞。これぞ協会賞に値します。
翌13日にも新聞週間特集として、新聞やインターネットなどメディア全般に関する
全国調査を実施した内容を見開きページで報じています。
新聞協会加盟各社も注視すべき内容です。ウクライナ侵略について、新聞が必要な情報を
「提供している」と思う人は64%、「していない」30%を大きく上回った。
新聞報道を「信頼できる」は76%、新聞が事実を「正確に伝えている」と思う人は
73%の高水準であったが・・・ニュースを知るために主に利用するメディアで
新聞を選んだ人は50%、民放テレビ63%、NHK51%、Yahooのニュースアプリの各51%で
新聞の信頼度と比較して、利用度が落ちていることがわかります。
なぜ、こうなっているのか。ここは新聞人たちが腹を括って突き止める必要があります。
読売新聞の連日にわたる新聞週間特集は読売の覚悟を示していると思います。
75回目の新聞週間、例年の如く仲良しクラブの傷の舐め合いで、
おざなりの協会賞の表彰と著名人の記念講演でお茶を濁してはならない。
読売のようにとは申しませんが。新聞人は優秀な人材の宝庫です。
読売の全国調査で置かれている信頼されているが利用されない新聞の実態を
自ら暴き出し・・加盟社が全体化して危機感を露わにして欲しい。
そうすれば、新聞の復活は夢ではないと、私は信じます。
新聞というメディアに残された時間はそんなに多くはない・・・・Goto

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