公共という概念がなければ、社会は成り立たないのでは・・・
ACジャパンってご存知ですか・・・
記憶に残るところでは11年の東日本大震災後、全てのテレビCMがストップ。
その際に、ちょっと諄いのではないかと・・言われたほど流れた公共広告のことです。
そもそもですが・・・ACジャパンとは米国の公共広告を参考に、サントリーの社長
故佐治敬三氏が1971年に、関西の企業に呼びかけて「関西公共広告機構」として発足。
74年に全国組織となりました。現在では約1000社の企業・団体の会費で運営されています。
毎年度、時事の社会問題からテーマを選んで公共広告をつくり、テレビやラジオ、
新聞などに出稿しています。広告枠は会員メディアが無償提供します。
東日本大震災の直後、広告主が軒並みにCMを自粛したため、ACジャパンのCMで
穴埋め、大量に流れました。それが国民の耳目に残り、名を広めました。
そのACジャパンが創設から半世紀になりました・・・
50周年記念として企画展が開かれています。
広告を生業としています。やはり勉強に行かねばと思っています。
50年です。私の心に残る公共広告がいくつもあります。あなたはどうでしょうか。
「公共心を喚起しよう」は・・「さよなら・さよなら・さよなら・・また会いましょう」と
映画解説の最後が印象的だった淀川長治さんが、1971年に。
82年には「もったいないお化け」・・野菜を残す子供たちに、大根やニンジンがお化けになって
今でも通用します。世界で10億人が食料に飢えているのに・・食品ロスを扱いました。
私が好きだった・・今も自分の戒めにしているのは「ジコ虫、増えてます!」です。(99年)
「ジコチュウ」は自己中心的な人を指します。周囲に迷惑を撒き散らす行為に警鐘を。
これも今でも通用します。日本人は益々「ジコ虫」になっています。
残念ですが、それが現実ですね。いじめのCMも心に残っています。
「しらんぷりもいじめ」(86年)「いじめカッコ悪い」(96年)なくならない社会課題です。
どうしたら良いのでしょうか・・・訴え続けねばならないのでしょうね。
それと・・大震災の折、「こだまでしょうか」金子みすずの詩。落ち込んだ心に響きましたね。
15秒のCM、その中に込められた、時代を切り裂き、人々の心を揺さぶり・・
人が人の海で生きるにはどうあるべきか?公共という概念無くしては社会は
成り立たないのでは・・・ACジャパン創設50周年。ありがとうございます。Goto
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