国が壊れていく象徴のような話ですね。
みなさんの住んでおられるところはどうですか・・・
私の住む岐阜市・もう75年近く住んでいますと・・街に空き地や空き家が目立ちます。
民家の灯りも消え・・・メイン通りに人通りもなく寂しい限りです。
とりわけ・・・日々朽ちていく空き家には困ったものです。
街の景観とか言う前に治安の問題でもあります。個人の所有物です。
容易に手を出すことができませんが・・・街を愛するひとりとしては何とかならないかと
忸怩たる思いでおります。
もちろん・・・国もこの現状を放置しているわけではありません。
15年には「空き家対策特別措置法」が施行され、倒壊の恐れがある空き家を「特定空き家」と
規定して、自治体が修繕や解体を指導しても従わない所有者に勧告、税の優遇処置を
解除することや行政代執行で解体することを可能としました・・・
でも、これも人口減の影響なのでしょうか・・・それとも高度成長期の名残でしょうか、
全国には居住目的のない空き家が約350万戸(18年調べ)あるとされます。
これまでに自治体が特定空き家と把握、認定したのは4万戸・・・
そのうち2万戸は、自治体が頑張って解体や修理を命じ対応できたのですが・・
この特定空き家までには至らない放置すれば管理状態の悪化が見込まれる空き家は
20万戸以上あります。早急にこれを解消しなければなりません。
国交省は空き家対策の第二弾として・・「空家対策特別措置法」を改正することとしました。
改正法案ではより早い段階で広範に対策を促すため、新たに「管理不全空家」を規定、
窓が割れていたり、雑草が繁茂したりしていると特定空家と見做し、行政が指導・勧告し
税の優遇処置を解除されます。
同時に所有者が空家の活用、管理方法を相談しやすい環境を整えるために
自治体がNPO法人などを空家の活用「支援法人」に指定し、助言する制度なども設けられます。
国交省の試算によりますと、空家はこの20年間で1.9倍に増加。30年には470万戸になると。
改正法で400万戸に抑えることが目標です。
世の中、儘ならぬものです。住まいが欲しい人には・・なかなか手に入らず。
住まいがいらない人は放置している。マッチングできそうなものですが・・・
また、古くなった家を解体して更地にしようと思っても費用が掛かる・・
まずは・・・国が所有者に放置を許さない、とすることを強化するしかないってことですが。
国が壊れていく象徴のような後ろ向きの話は気が重いですね。Goto
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