新聞にできることがあります。

新聞の役割はCO2を削減することでしょうか?

新聞命(しんぶんいのち)の私です。
カラスが鳴かぬ日があっても新聞を捲らない日はありません。(除・休刊日)
だいぶん・・夜明けが早くなりました。4時半には東の空が明るくなり、
故郷の中心にデンと構える国盗りの山・金華山・その頂に聳える岐阜城、
綺麗なシルエットが浮かびます。思わず合掌です。

暫くしますと、バイクの音が近づき・・ポストに新聞が投げ入れられる。
私は・・・来たきたと、自室から階段を降りて、ポストへ。夏場ですと、
ウォーキングの準備をして新聞が届くのを待つのですが・・

そして・・・今朝のトップにはどんな新鮮な驚きがと一面を読みます。
10日の朝刊は如何にも寂しかったですねぇ。新聞を購読していない人には
ピンと来ないのですが・・・選挙の投票日の翌日、朝刊は薄っぺらです。
理由は簡単で、投票結果をギリギリの時間まで待って輪転機を廻して・・
報道したいからです。そうなりますと、配達に間に合う時間、
販売店に届けるまでの時間を逆算して締め切りを決めます。

新聞は一面の枠外についている版番順に印刷します。
印刷所から遠方は早く刷ります。接戦の選挙区は間に合いませんので確定前の
紙面になります。投票日は編集局も印刷工場も最終版が工場を出荷するまで
緊張感が続きます。でも新聞社がそこまで必死になっても、テレビでは深夜に特別番組を組んで投票結果を放送します。

ネットといえば、まさにリアルに投票結果が閲覧できます。
ですから、新聞社の必死の頑張りって、誰のため?何のためかが判然としない
のが、選挙結果報道紙面の現実です。100年とは申しませんが、戦後は選挙となるといつもこのスタイルで薄っぺらな新聞が届けられます。

こんな新聞の発行に意味があるのか・・・優秀な新聞人たちです。
疑問には思わないのでしょうか。投票日の翌日の紙面に工夫があって然るべきではないか。少なくともQRコードでネットに誘導して最終結果を知らせ、
テレビやネットにはない新聞の独自の解説を加えるとか・・・

旧態然とした紙面に・・・新聞社って世の中には変化を求めるのですが
自らを変えるってことが苦手だと改めて思います。それが新聞衰退の大きな要因ではないかと思えてなりません。

読売新聞にこんな読売新聞の広告が掲載されました。
「新聞にできることがあります」持続可能な社会の実現のため読売新聞は
全国の森を守るための植樹活動や、新聞古紙をリサイクル資源として
国内で循環させる取り組みを行なっています。また、新聞を印刷する工場に
「太陽光発電システムを導入し工場から排出されるCO2を大幅に削減しています。今までも、これからも、環境に配慮した新聞をお届けします」と。

読売新聞群馬印刷工場では、工場の屋根に太陽光発電設備を取り付け、工場の年間消費電力の14.4%を太陽光発電で賄っています。CO2の排出量を年間242トン削減しています。これは杉の木約1万7300本が一年間に吸収する量に匹敵します・・・・と。

どう思いますか・・・読売新聞は日本最大の発行部数を持つ・・全国紙であります。では、新聞は紙であります。紙の原料はなんでしょうか。パルプ、木材であります。世界中に熱帯雨林が紙を作るのを目的に伐採されています。
そのことと、「新聞にできることがあります」の広告との整合性はどこにあるのでしょうか?「植樹活動」で済ましていますが・・・その言及もして欲しいと思います。毎朝・新聞を配達してくださる人に感謝です。Goto

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