祝日大国・日本

祝日を減らし、有給休暇の取得義務化の法案を・・・

今日から5連休です。人はこれを・・ゴールデンウィーク後半戦という。
5月1・2日を休みにした企業は29日「昭和の日」・30日「日曜」の4連休が
ゴールデンウィーク前半戦。前後合わせて9連休です。

そんなに休んで大丈夫?
連休は今も昔も歓迎論ばかりではありません。
観光業などは大歓迎でしょうが、製造業などは稼働率が下がってしまいます。
声高には誰も言いませんが・・実は経済的マイナスのインパクトは大きいです。
ニッセイ基礎研究所の試算では・・・1日祝日を増やすと実質国内総生産(GDP)は2000億円弱減るとはじいています。

因みにです。日本の祝日は16日です。それに祝日と祝日の間の休日。
特定の祝日を月曜日に移す馬鹿げた休日・ハッピーマンデーもあります。
祝日は16日、年によって違いますが、20日近くが祝日扱いになります。

こんなに祝日が多い国は・・少なくともG7(主要7カ国)にはありません。
米国とカナダ・イタリアは12日。フランスは11日、英国10日・・
ドイツに至っては9日しかありません。日本も1948年「祝日法」成立時は
元日・天皇誕生日など9日だけでした。

50年代には国会で祝日を増やす改正案が提出されても・・
「休みが増えると低賃金労働者の生活が苦しくなる」との理由で、
野党が反発・・実現には至りませんでした。それが高度成長期に入りますと、
66年・佐藤栄作内閣で「建国記念の日」「敬老の日」「体育の日」が
追加されました。

80年代に入ると・・・日本人は働き過ぎだと欧米から注文がでて・・
「国民の休日」(現みどりの日)90年代には「海の日」05年には「昭和の日」14年には「山の日」何が何だか・・国民も休みが増えるのを歓迎するからと・・次々に増やしました。今も自民党の有志議員でつくる「保守団結の会」が1月15日を「伝統行事継承の日」として祝日にせよと訴えています。

デンマークでは、ロシアによるウクライナ侵略を受けて国防費増額を
確保するために、2月末に祝日を一日減らす法案を議会で可決しました。
17世紀から続くキリスト教の祝日を廃止します。労働者一人当たりの
働く時間が増え、税収が日本円で換算すると580億円の歳入増になると
見込んだからです。その代わり軍費のための増税はなしです。

祝日廃止には、労組や宗教団体などから反発があり5万人規模の抗議デモが
起きていますが・・・無視です。日本の場合と比べて見てください、
岸田内閣は、ろくに議論もなく、増税を決めました。国民は・・反対ながらも
、東アジアの緊張状態が続いています。仕方がないと受け入れています。

私的には・・・デンマークのように祝日を1日減らせば、どれだけの税収が増えるのか、試算してみてはどうか。数千億円は歳入増になるのではないか。
国民は愚にして賢です。祝日をドイツ並みに1週間減らし、増税どころか
消費税の減税もできるのが良いか、それとも遊び呆ける日をさらに増やし、増税に甘んじるか。問うてみたらどうでしょうか。

与党ではとても出せない案ですが。身を切る覚悟の野党なら法案化できるのではないでしょうか。それと、日本の有給休暇の取得率ですが、21%です。
韓国では67%、ドイツは93%です。祝日廃止案と抱き合わせて有給休暇の
実施を義務化する法案を出せば・・国民は納得するのではないでしょうか。

私は・・人間は働くから人間だと思っています。
働かないことを奨励する国が、豊かな人材を育てることなど、できるはずがない。日本の国が高度成長で壊れたままなのは欧米から日本人は働き過ぎだとの
圧力を良いことに怠惰に流されたからです。ここらで祝日大国・日本から
脱却したいものです。Goto

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