朝日新聞の紙面改革

字数は減るは、購読料は値上がりするは・・使命を果たせますかねぇ。

慣れないからでしょうかねぇ・・・朝日新聞がこの5月から実施した大幅な
紙面の刷新。気になるのは一段の文字数が12文字から11文字になりました。
新聞といえば・・黒いインクで埋め尽くされていると思っていましたが、
やけに、紙の白っぽい色が目立ちます。読み易くなったとは思えません。

それと、全ページ段数が12段になりました。
その結果、8段が記事。旧5段の広告スペースが4段に。
昔のことを申し上げても、せんなきことですが、新聞は1ページ15段。
1段は15文字で育った私としては、紙のサイズが変わらないのに、
中身がどんどん希薄になっていると感じます。

感じる?感じるのではありません。記事自体が激減です。
計ったことはありませんが・・・全盛期から比べると記事の本数が半分以下。
これで料金が1割も値上がりするのですから・・・キューピーマヨネーズの
容器は同じで中身が半減、値段がアップ。これでは読者が減るのは当然です。

そう思いませんか。だったら、資源の無駄を排除する観点から、
ページ数を減らせば良いものを。そうしないのは、新聞社お得意の面子の問題でしょうかねぇ・・・誰も何も言わないので、私がブツブツ言いますが・・
購読料金を上げて・・・中身を減らすなんて、詐欺的行為じゃないですか。

高齢者が読み易いようにと、活字を大きくして字数を減らすなんて、
読者をバカにしていますよ。私も後期高齢者目前ですが、新聞を読みたい人は
小さな文字でも老眼鏡をつけて読みますよ。字が小さいと読まない人は、どれだけ大きくしても読まないものです。

それと・・・5月から夕刊が廃刊になりました。
夕刊で読者に人気があった企画や特集を朝刊に持ってくるから了承をなどと
調子の良いこと言っていましたが・・・朝刊を捲っていますが、そんなもの影も形もありませんね。だって、掲載スペースがないのですから。

天声人語は・・・こんな表現で、紙面の変更を伝えています。
多少気が引けるのでしょうかねぇ。
久しぶりに帰省すれば、街が様変わり。ここにあったはずの家が店が
空き地になっている・・・でも思い出せない。街とはそうやって生まれ変わっていくものなのかもしれない。朝日も1〜3面などの顔つきが変わった。

天声人語も全体の文字数は同じだが、縦幅がわずかに大きくなり、その分容積が膨らんだ。世界的な建築家・伊東豊雄さんは「建築」で日本を変える。
これからの街づくりで、建築家が果たすべき使命とは「人と人との繋がりを体感できる場所をつくっていくこと」と語っているが・・・

朝日新聞も世の中で埋もれている声を伝え、分断された社会をつなぎ直す。
新装にあたって、そんな決意を新たにする・・・と。
仰りたい意味は分かりますが・・・イマイチ、説得力を感じませんね。
紙面改革という名のコスト削減ではねぇ・・・ブツブツ。Goto

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