米国・NYT・経営絶好調・・日本の新聞社に見習うべきところは?
関心がないでしょうが・・・報告します。
日本では新聞各社の経営不振が続きますが、米国・新聞社の老舗・・
NYT(ニューヨーク・タイムズ社)の経営が順調です。
新聞事情は日米では違いますが・・・日本新聞協会に加盟する新聞各社から
経営が上向いたとか、事業が順調だとか、とんと聞いたことがありませんが、
23年1〜3月の四半期決算ですが・・・広告収入は前年同期比で9%減だったが、購読料収入が約7%増えて広告の縮小を補い、全体としては増収増益を確保したと聞けば、日本の新聞社とどこが違うのか?知りたくなります。
まぁ・・そんなことを調べても、せんなきことですが。
新聞命(しんぶんいのち)の私です。全国紙が次々に夕刊を廃刊し、
新聞記者をリストラし、事業を縮小し、本業以外の儲けで、
新聞の発行を維持しようとする経営姿勢に疑問を持っている私としては、
興味があります。
3月末時点ですが。NYTのデジタル契約と紙の新聞を合わせた総契約者数は973万人。3か月前より19万人増えています。新聞の購読者数が23年目標の1000万人に迫っているってことです。
最高経営者は決算発表で・・1000万人は視野の中。27年末までに総契約者数を1500万人が目標。今後はひとりの契約者に複数のサービスを利用してもらう「まとめ契約」を増やす戦略で、契約期間を長くして収益の拡大をはかると語る。
経営の方針はニュースだけでなくゲームや料理レシピなど複数のデジタルサービスを利用してもらい、売上を増やそうという戦略です。前年にはスポーツサイト「ジ・アスレチック」などを積極的に買収しています。その結果、複数のサービスを使う場合は割引の制度を設け、複数サービスの契約者は3か月前より52万人増で302万人に達したそうです。
日本の新聞社と比較するに意味がないかも知れませんが・いくつか指摘できます。経営者がネット出身であること。ですから、紙にこだわっていない。紙は紙で発行するが、そのコンテンツを惜しげもなくデジタルで活用する。必要なサイトならば積極的に買収して傘下に入れる。経営がラジカルです。
それと、根本は経営を透明にしていることです。
日本の新聞社はデジタルはあくまでも紙の補完物であるとの神話から抜け出せない。ですからデジタルに移行できない。新聞社の体質でしょうか。サイトの新興企業を買収するなどという発想はない。せいぜい業務提携程度で経営に柔軟性がない。新聞とは格あるべきとの固定概念に固執している。
資産があるので、まだ大丈夫だという「茹でガエル」的な発想が根底にあり経営者に真の危機感がない。日本の政治と同じですね。ですから、新聞社の最大の財産である新聞記者を平気でリストラしています。
それと、IPOしている新聞社がありません。ですから経営内容を可視化していない。ブラックボックス化していては経営に未来はありません。
NYTはNYTであって日本の新聞社とは違うと思っているのでしょうねぇ。
でもです。10年後の日本の新聞社はNYT的経営になるのは明らかなのですが。Goto
コメント
私はNYTとWashington Post の電子版を購読しています。毎日配信されます。大谷選手の記事もあります。
署名記事が多いです。
電子版なら世界中から購読できます。
藤掛先生、ご無沙汰致しております。
どこかで、ご指導いただきたいものです。
後藤拝
近日中にお訪ねします。
お待ち申し上げます。