台湾パイン

中国共産党って、5000年の歴史からすれば・・小さな政権ですね。

私は毎朝、ヨーグルトを食べます。それが朝食です。
そのヨーグルトにはバナナやりんご、みかん、パイナップルなど果実が刻んで入っています。最近やけにパイナップルが甘くて美味しいと感じています。

家人にそう申しますと、台湾パインが安くて甘いからでは・・・と。
台湾では20年までは4万2121トンと全輸出量の9割超が中国向けでした。
それが21年2月、中国政府は、突然、台湾パインの輸入を停止しました。

理由はたわいもないこと。本質は台湾海峡の現状維持を掲げる民進党・
蔡政権への揺さぶりです。中台統一を命題に掲げる習近平指導部は
パインなどの果物や高級魚のハタなどの農水産物を相次いで禁輸しています。

私的には・・・中国政府って、共産党が政権を握って高々100年。
中国5000年の歴史から見れば・・・やはりまだまだ未熟な政権ですね。
14億の人口を資源に経済運営が上手く回転して、世界第2位の大国になりましたが・・・賢者は歴史に学び、愚者は経験に走ると申しますが・・

悠久の指導者ならば、台湾の統一を本気で図ろうとするならば・・
台湾の農作物を禁輸するなどという姑息な手段は取らなかったでしょうね。
むしろ、高値で買取り、栽培農家を中国寄りに懐柔しますね。
台湾と中国にはそのくらい力の差があります。あえてセコイと申しましょう。

そのおかげといえば、おかげですが・・・
台湾パインの対日輸出量は20年の2171トンから22年には1万7548トンに増大、日本が最大の輸出先となりました。

でです。台湾パインは台湾の農林省傘下の機関・農業試験所が開発した特別な品種で「金鑚(きんさん)パイン」が主流、口に入れると、上品な甘みと酸味のバランスが良く、くどさを感じないという品種だそうです。元々は中国向けに開発されました。金鑚パインは収穫後に熟するのが早く、出荷から販売まで約2週間かかる日本への輸出は不適格な商品でした。

しかし、中国の禁輸を受け、台湾政府はコールドチェーン(低温流通)のノウハウを持つ日本の業者と提携することによって、温度管理や品質保持を徹底して日本に輸出できるようになりました。さらには、日本向けに低温倉庫や選果施設を整備・改良。さらには日本の消費者ニーズに合わせてパイン一つ一つにQRコードを付け、生産者の名前や使った薬品の種類なども追跡できるようになりました

金鑚パイン生産組合の責任者は「日本のみなさんに感謝しています。
困った時にも助け合える関係です」と。また最大の輸入先となった日本の貿易関係者は「中国が虐める台湾を助けたいという日本人の感情が後押ししているのは間違いないが、商品に魅力がなければ消費者は買わない」と・・・

あえて言わずもがな・・ですが。
台湾のこのブランドパインを無断で栽培している中国って如何なものか。
それが中国という国の今の姿であれば・・・台湾の統一など夢のまた夢だと
思うのですが・・・中国5000年の歴史が苦笑いしてはいませんか。

あなたもぜひ、台湾パインをお試し下さい。
えっ・・もう食べているって。失礼いたしました。Goto

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