蟻の一穴・・・

モタモタした穴だらけの民主主義国家日本って案外良い国かも・・・

どうなっているのでしょうかねぇ。真実はこれから解明されると思うのですが・・・ロシアが雇用する民間軍事会社「ワグネル」の反乱についてです。
なぜ、ロシア政府に反旗を翻し、モスクワまであと200キロと迫って、
突然に進軍を止め、24時間で反乱が収束したのか?謎だらけです。

情報が錯綜しています。信憑性のある情報がどれなのか・・
西側のメディアからしか分かりませんが・・・24日の午前中、ウクライナと接するロシアの100万都市、ロストフナドヌーの中心部にあるロシア軍の南部司令部がワグネルによって占拠されたこと。司令部に集まった住民が彼らを歓迎したこと。午後8時ごろプリゴジン代表がSNSで撤収を発表したこと。

そして司令部前にいた戦闘員たちが次々と司令部周辺を後にしたこと。
午後11時ごろ、プリゴジンが司令部から出て行きモスクワ方面に向かったこと。そうです。ワグネルが武装蜂起したのです。
そして24時間後に終結したこと、その後のことは不明です。

中国外務省は・・・「中国はロシアが国家の安定を維持し、発展と繁栄を
実現することを支持する」と報道官談話を発表しました。
その発表はプリゴジンがモスクワへの進軍を止め、反乱が収束してしばらく
経過した後の25日深夜でした。中国はロシアの内政が混乱した認識を持ったのは事実のようです。

中国の国営メディアの報道は、危機感に溢れ「ワグネルによる反乱はプーチン政権とロシアの政治的安定性に重大な影響を与えた」と指摘。そして26日には「これは傭兵を抱える国への警鐘だ。軍隊の基本要件は国家への忠誠であり、
忠誠なき軍隊は何の価値もない」とする専門家の見方を伝えています。

また、ロシアの反乱について中国の一般市民の関心が極めて高く、
短文投稿サイトでは(視聴可能)ワグネル関連の投稿は閲覧数が5億回を超え、
ワグネルの部隊とロシア軍の衝突が回避されると「ベラルーシが大きな役割を果たしたが、そうでなければ大きな内戦が始まっていただろう」「ロシア国内の安定は中国の国益だ」などというコメントが溢れました。

と言うことは、中国国民と西側の我々とは物の見方が随分と違いますが、
ほぼ同じ情報が中国国民にも流れたことになります。当局は本来ならば情報統制したい案件であったのでしょうが・・・統制する暇もなかったのでしょう。
ネット社会の恐るべき情報発信のスピードです。

中国でそうなのです。ロシアの国民も当然に、事態を時系列的に、
正確に把握したことになります。なぜ、反乱が起きたのか?ロシア国民は
自国の問題として疑問が湧いているのではないでしょうか。
同時にプーチンの妄想とは申しませんが、「強い指導者」であることに
疑問を抱いたことも間違いないのではないでしょうか。

微動だにしない堤防ですが蟻が掘った小さな小さな穴が原因で総崩れになることを「蟻の一穴」と申します。ワグネルの思いとは全く別になるかも知れませんが、
ロシア国民の間に「ウクライナ侵攻」って本当に正当性があるのかどうか?
疑問というか。不審というか?疑いの穴が心の隅に空いたのではないでしょうか・・・・

別段・・この反乱で、ロシアが仕掛けるウクライナ侵略戦争が、我々が願う早期終結に向かうのではという楽観はありませんが・・・プリゴジンが暗殺されるようなことがあれば、この内乱によって、ウクライナ侵略戦争がロシアの内政から崩れる予兆になったことだけは、中国の狼狽ぶりからも明らかです。

まぁ・・・この無益な戦争が1日も早く終結して欲しいと願う・・
西側の人々の思いでもありますが・・・モタモタする日本の民主主義国家ですが、絶対主義の国家の脆さを考えさせられます。Goto

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