景況感改善

新聞の自虐思想に惑わされないようにしたいものです。

なんと申しますか・・・人間という奴は最悪の状態ばかり考える生き物ですね。
米のメシとお天道様は生きてる限り付いて回ります。世の中のことは・・
大概がなるようになる。ケセラセラなのですが・・そうは思えないようです。

オマエは、そんなノー天気で、気楽・楽天主義だから・・・
失敗ばかりして、中途半端な奴だと・・・お叱りを受けるのですが・・・
私は新聞命(しんぶんいのち)ですから、敢えて申し上げたいのです。

日銀が様々なデータを分析をして、6月の企業短期経済観測調査(短観)を発表しました。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が、大企業・製造業で、前回の3月調査から4ポイント改善のプラス5となり、2021年9月の調査以来、7四半期ぶりに改善に転じた・・・と、長くて暗いコロナトンネルから抜け出したと。
嬉しいじゃないですか・・・

それを・・・「サービス業の中には、仕入れコストの高騰が続くことへの懸念がある」とか、「全ての企業が楽観視しているわけではない。非製造業は先行きに付いて13四半期ぶりの悪化を見込む」とか「厚労省によると4月の実質賃金は前年同月比3.2%減だった」とか・・・まるでこの景況感はごく一部の話で、こんな上手い話はない。どこかで転けると・・必ず悪い方に付いて言及します。

さも、このまま景況感が続くことがおかしいのであって、それはいっときのもの
必ず不況に陥るという。それが如何にも公平なものの見方であるかのように。景況感はまだ、始まったばかりです。これから景気が本格化してくるというのに。まるで、悪化した時のための免罪符を書き加えているようです。

こんな新聞の論調に私は甚だ疑問に思うのです。
だって考えてみて下さい。このデータは大企業・大手製造業を対象にしての
調査だと始めから日銀は断っているじゃないですか。非製造業は対象外、
中小企業についてもデータには入っていないのです。そのことを取り上げて、
景気は回復基調だが・・・課題が山積というのは、自己矛盾であり、
万が一のための保身でしかありません。

ですから・・いつも読者を不安がらせる・・この新聞の自虐思想が
結果的には30年以上も続いたデフレの要因ではないのでしょうか。
人々のマインドを冷させている証左です。
えっ・・新聞にそんな影響力はないですって・・・ありますよ。
新聞を読んでいない人は影響力がない人で、購読している人があるからです。

財務省は3日、国の2022年度の一般会計決算を発表。
税収が71兆1374億円(前年度比6.1%)で3年連続で過去最高を更新。
初めて70兆円を突破したと。税収増などで生じる決算剰余金は2兆6294億円を
上回る見込み。政府は半分の1.3兆円を防衛力強化に充てる方針だと報じます。

これだとて・・税収が過去最高ですよ。国の経済が順調に回っているから、税収が増えるのです。景況感改善の賜物ではないですか。ただです。決算剰余金は法律で半分以上を借金である国債の償還に充てることになっています。

ここは・・剰余金をどう始末するのか。立ち止まってよく考えるべきですが、
新聞の論調は、余剰金の扱いよりも物価高の影響も大きく、景気回復の実感は乏しいと、税収が増えたことに対しても否定的で、自虐的です。

税収増なんて明るい話題なのに・・どうして、こうも暗いのでしょうか。
暗いニュースは大袈裟に。善きことは悲観的に、少しも前を向かない・・
その姿勢が、購読者離れにつながっていることに気づいていないのが残念です。

日本の景況感は本物です。
これから日本の景気は一気に回復して参ります。
新聞の自虐思想に惑わされず、乗り遅れないようにしたいものです。Goto

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