ぎふ長良川花火大会

下世話ですが、花火っていったい、いくらするのでしょうか・・

先月の最終土日が花火大会のピークらしかったようです。
もう何年前になるでしょうか・・・たまさか、7月の最終土曜と東京出張が重なり、新宿の高層ホテルに宿泊しました。

どうでしょうか・・・東南の方向に、何箇所からか花火が上がっていました。
大都会の灯りの先、どうなのでしょうか・・位置からすると埼玉・その先の
群馬・・・もう少し南の千葉方面からも・・・何筋もの花火が。
あんな幻想的な夜空を見たのは後にも先にもその時だけです。

花火というのは打ち上げ近くで見るのが迫力があって良いのでしょうが・・・
岐阜・長良川の花火も金華山(標高370メートル)の山頂から真横で見る
花火に人気があります。19年までは岐阜新聞と中日新聞が7月最終土曜と
8月の第一土曜にそれぞれ打ち上げていましたが・・・

今年は両新聞社と商工会議所・岐阜市が実行委員会を結成、4年ぶりになります。8月11日の山の日にぎふ長良川花火大会と銘打って・・打ち上げることになりました。岐阜に夏の風物詩が戻ってきます。
関係各位のご尽力に改めて敬意を表します。

夜空に大輪の花が開く・・花火って一体いくらぐらいするのか。
29日に行われた隅田川花火大会、予算は約3億円と言われています。
これが全国でいちばんコストが掛かっている花火大会ではないかと思うのですが、それでも19年は約2億円。大きく値上がりしています。

打ち上げ花火の定番は1尺玉(直径約30センチ)で平均単価は8万円ほど。
コロナ前と比べて3割アップです。花火の主役は火薬です。主成分は硝酸カリウムや過塩素酸カリウムで、中国やチリからの輸入です。コロナ前の2倍。
円安の影響です。それと、これはびっくりですが・・・「大規模な戦争が起こると世界的に火薬原料の流通量が減る」大量の原料が爆弾向けに回るためです。
戦争の影響がこんなところにまで及ぶのですね。

火薬だけではないそうで、「玉皮(たまかわ)」と呼ばれる外殻。
強度のあるクラフト紙を重ね貼りして作りますが・・・これも製紙各社は
原料のチップ高や燃料高騰を受けクラフト紙の出荷価格をこの1年間で4割程度値上げしています。

でも、私の感覚では、火薬も外殻も大した値上がりだとは思いません。
許容範囲です。花火大会での最大の経費は、警備費の増大です。
このコストが花火そのものの価格と同額かそれ以上が普通になりました。
そうなのです。隅田川の花火費用、3億円の半分以上が、警備費なのです。

警備会社のために花火を上げるようなものです。
もちろん、警備会社も安全確保に万全を期さねばなりませんので、
相応の費用がかかることは致し方ありません。22年韓国のソウルの雑踏事故などを踏まえれば致し方ないのですが・・・費用の半分が経費ではねぇ・・・

最近は・・どこの花火大会でも、最も景観の良い場所には観覧料を取って
経費を賄う傾向にあります。岐阜の長良川の花火も・・今年からは有料に
なりました。二つ思います。中日新聞が63回・岐阜新聞は74回に渡り岐阜市民のために無料で花火を打ち上げていてくれたのです。
そのことに感謝しようではありませんか・・・・

もう一つは、花火は、花を上げる。花を手向けることです。
鎮魂のためにあげるものだと思います。花火って、どこから見ても丸く見えます。それは球状に爆ぜるからです。ということは長良川の河原に設けられた有料の観覧席で見る必要はないってことです。

思い思いの場所を探して・・そこから、じっくりと眺めるのも良いのではないでしょうか。この花火はいくらするのか・・などと下世話な勘定などしないで。
私は・・・金華山の山頂からは一度も見たことがないので・・そこから。Goto

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