昆虫図鑑

知ることは変わること・・・

もう少しちゃんと興味を持てば良かったと思うことがあります。
日本の植物分類学の父と言われる「牧野富太郎」をモデルにした
NHK朝ドラ「らんまん」に様々な草花が毎週登場します。

「雑草という花はない」牧野博士の名言ですが・・・
ドラマの成り行きも興味深いのですが、もうひとりの主人公である
草花が実に綺麗です。しかし、私にはそれらの植物が頭に入っていません。
後悔はしませんが・・・どこかの折に植物図鑑を開いてもよかったのにと
思っています。いや、植物だけではありません。鳥についてもそうです。鳴き声も種類も知っている数が少な過ぎます。鳥図鑑も手元にあったはずだったのに。

それと虫、昆虫もです。
「一寸の虫にも五分の魂」と申します。植物よりも動きがありますので、
生きていると実感するのが虫ですが、知っている程度にしか知りません。
15年続ける早朝ウォーキングでも見かけるのですが・・大概は無視ならぬ
無知で名前も知りません。

このほど、昆虫を愛す「むし屋」と自称する元長野県職員ら在野の研究者5人が
構想に10年を費やしたポケットサイズの昆虫図鑑を出版したとの記事が。
虫を趣味にして本まで出したのは養老孟司先生ですが・・

身の回りで見かける4200種の標本写真をカラーで掲載。
「Theむし 昆虫図鑑4200種」・・・ちょうやトンボ、セミなど10分類の
昆虫写真を見分け方付きで紹介。更にメンバーの主観で「珍品度」も5段階で
示し、別に設けた解説ページでは出現する時期や分布地域なども盛り込まれています。

中心メンバーは長野県の木曽町・自然豊か環境で育ち、幼い頃からチョウに魅せられ、県庁に入庁後、農学博士号を取得。建設部長なども歴任されたとか。
奉職を全うされ、さらには趣味に講じられた・・理想の生き方かな。

図鑑は県内のむし愛好家が集まる「松本むしの会」に所属する5人が
休日などに山に足を運んで収集した個体が中心。各位の思いは強く当初の想定では3千種を掲載する予定だったのが大幅に上回って4200種に。その結果「持ち運びできるサイズでは類を見ない図鑑に」なったそうです。
まるで、朝ドラの槙野万太郎さんのような5人ですね。

この記事を読んで、まずはこの図鑑を購入せねばと思っています。
そして4200種類の命と出会って見たいですねぇ。さながら日本の昆虫たちを
学べるのですから・・・植物もそうです。樹木もそうです。魚たちも鳥もです。

この地球上・いや、この美しき日本で共に生きている・・・人間以外の生物を
私は知らなさ過ぎます。恥入ります。実はそれらの生き物によって我々は生かされているのではないか。そんな風に思います。

昆虫好きが講じて図鑑を発行した「松本むしの会」の面々の心意気に敬意を表します。朝ドラの植物を知らないことがきっかけですが、虫について興味を持ってみたいと思います。そうそう養老先生が「知ることは変わること」とバカの壁で仰っていました。Goto

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