健康は自分で作るモノです。
私は知りませんでしたが・・・「ラジオ体操」の楽曲の利権を持つのがどこだかご存知ですか?「第一」は「かんぽ生命」です。青壮年向けと言われる「第二」はかんぽ生命とNHK,日本音楽著作権協会が持っています。
ラジオ体操って・・・誕生から1世紀です。1929年、かんぽ生命の前進、逓信省の簡易保険局が国民の健康増進のために制定した「国民保険体操」が起源で
NHKのラジオ放送を通して全国に普及しました。表向きは国民の健康にためですが、実態は簡易保険への加入が目的です。
ですから夏休み用に全国の小学生に配布するラジオ体操の出席カードは
かんぽ生命のロゴ入りで配布されます。・・・厳密には未だに・・企業や自治体がラジオ体操の動画などをインターネットに投稿する場合はかんぽ生命に申請が必要になります。流石に却下されることはないですが、
ラジオ体操って、とても良く考えられています。
13個の運動で構成され、静かな伸びる動きから始まり、少し足を動かしたあとは胸を大きく動かす。そして足を開いて胴体の中心を動かします。更には8番目くらいで飽きるので、キビキビした動きを挟み、10番目の運動で体を大きく動かします。3分ちょっとで山を登るようなダイナミックな動きに向かい・・その後は心拍数を整える構成になっています。必要なスペースは両腕をいっぱい伸ばしても大丈夫なたたみ一畳で十分です。
他国は知りませんが。国民の95%以上がラジオ体操を知っていて、
音楽が流れ、号令がかかると思わず体が反応するイベントはありません。
ラジオ体操、夏休み、子どもたちが眠い目を擦りながら・・そんなイメージですが、年齢層や体の特徴が違う人たちが一律でできるのは凄いところです。
昨今は「朝から体操の音楽がうるさい」と苦情が増えたり、共働きをしているのに。朝のそんな時間(6時半)に子どもを体操場所に送り出すのが面倒だとの
批判があったりで、夏休みの実施を取りやめたり、期間を短縮する地域が目立ちます。
それって・・本当に良いのでしょうか。
子どもの時になんとなくやって覚えているから、久しぶりにやってもできるのです。ラジオ体操を親の都合、大人の都合でやめて良いものなのでしょうか。
少なくとも、夏休みのラジオ体操ぐらいは、全ての子どもがやるべきです。
私の手元に1枚のCDがあります。「おらほの体操」という題がついています。
あの東日本大震災で被災した宮城県石巻地域の仮説住宅で、そこで暮らした高齢者用に作られました。石巻弁で掛け声がかかり、「いつ ぬぅー、さん、すう」と体を動かします。
中身はもちろんラジオ体操です。
震災に打ちひしがれた高齢者にまずは健康でと始まりました。
初めはごく少人数からのスタートでしたが、仮設住宅の家々から
高齢者が出てきて・・体を動かすことで、笑顔が戻ってきました。
全ての高齢者が・・・ラジオ体操ができるからこそであります。
ラジオ体操は「真剣にやれば汗をかきます。筋肉痛にもなります」
いい加減なモノではありません。あえてかんぽ生命さんと、申しあげます。
産みの親です。もう少し力を入れてもらえませんか・・・
再び・・・日本中でラジオ体操が広まる様になればと願います。
朝早起きしてラジオ体操をやれば、心も体も健全になります。
健康は自分で作るモノです。Goto
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