おせち商戦始まる・・・

そもそもですが、おせち料理は年神様と一緒に頂くものです。

何と申しますか・・・ゆるゆると言いましょうか。
今日は9月末です。やっと涼しくはなってきましたが、
炎暑は厳しいものがあります・・・そんな時期にです。

百貨店をはじめECサイトでは2024年正月向けの「おせち商戦」が
始めっているとメディアが一斉に報じています。メディアに申し上げたい。
なんでそんなことがニュースになるのですか。不思議でなりません。

それほどにニュースがないなら。新聞は毎週月曜日は休刊してはどうですか。
だって、9月におせち商戦って、そんなもの、何がニュースですか。
当てにならない調査会社・富士経済によれば、全国のおせち(重詰め)
販売額は19年635億円。コロナ禍の22年768億円に拡大、
23年も768億円になる見通しだそうで。

富士経済は今後も同規模を維持すると見られると言っています。
どんな根拠で、768億円と弾き出しているのかは分かりませんが・・
日本全国の食品販売の額からすれば・・微々たるものではないですか・・

それをことさら、いかにも激しい「おせち商戦」繰り広がられるように
煽っています。私に言わせれば、何万円もするおせちを買う人なんて、
限られていますよ。だって、美味くないですから。どんな腕ききの料理人が
作ったとしてもです。「おせち」料理の日持ちなどせいぜい、3〜5日です。

それを日本全国に何十万食も年末に作って、届けるのです。
正月に合わせるのですから、味は濃くなりますし、防腐剤は入れざるを
得ませんし、美味しいわけがないじゃないですか・・

それを、日本人の正月の定番として、売るための手助けをメディアが
するって、私には、味覚音痴を奨励しているようなものです。
そんなことにも気付かず、何万円ものおせちを早めに予約せよと煽るのは、
如何なものでしょうか。狂っているとは申しませんが・・
こんなことが年末の風物詩になるのは・・異常なことです。

あえて、申しあげるのですが。
スーパーは年末年始休みません。元旦を休業しているところもありますが・・
過当競争の時代です。年中無休が大半です。だったら、そんな1ヶ月以上前に
調理して冷凍保存された料理を、解凍して食べる必要がどこにありますか。

やはり「おせち」は食材を求め、家族で、ワイワイ言いながら、手間暇かけて
手作りするのが、「おせち」ではないでしょうか。
そんな面倒なことはできない。手間が省けて便利と言いたいのでしょうが。

何が便利か。何が面倒くさいと言うのか。
私に言わせれば、それなら別段、正月におせち料理なんて、
食べなければ良いではありませんか。いつものようにコンビニや
スーパーの出来合いで済ませなさいよ。

正月とは、古来、年神様という神様が運を運んでくれる日なのです。
おせち料理は、年神様への捧げものです。おせち料理は一方を我々が使い、もう一方を年神様が使うように両端が細くなった「祝い箸」で、神様と一緒にいただく料理です。

それを・・・冷凍おせちで間に合わせる・・如何にも寂しいじゃないですか・・・多分、年神様は、そんな便利なだけのおせち料理なんて、お食べにならないのではないかと思います。

どんな料理が仕上がったとしても、その家の手作りおせち料理ならば、
喜んで、新しい福をもたらしてくれると思うのですが・・Goto

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