学校行事って教員の働き方改革でなくなってしまうのか・・・
小学校の運動会・君は一等 僕はビリ
泣きたい気持ちでゴールイン・・・
そのまま家(うち)までかけったっけ・・
デュークエイセスが歌った・・「おさななじみ」の一節です。
運動会の思い出ってありますか?誰にもありますよねぇ。
私は、真っ白な運動着、それに白足袋を履いて・・
近所の悪ガキたちと勇んで、学校に。かけっこは遅いのですが・・
障害物競争は得意。一等賞をもらって・・喜んだことを思い出します。
母親たちが手分けして前日から昼食の用事・・・・
稲荷寿司に巻き寿司、卵焼きに芋の煮っ転がし・・果物のりんご、みかん
ジュースなどを持ち寄り、全員で・・。そうです、弁当を持って来れない学友の分まで・・万国旗が吊るされた校庭の隅で・・ワイワイ言いながら一緒に食べた・・・あの昼食が運動会・・・忘れられません。
時代は変わったのですね。
各地の学校では4年ぶりにコロナの制限がない運動会が催されたのですが、
最近は秋ではなく春の運動会もあるようで・・・
「終日運動会」をやる学校と「午前中」で終わる形式があるようです。
運動会ぐらいは・・・1日をかけて存分に楽しんで欲しいと思うのですが・・
「昼食なし」「正午過ぎまで」の短縮開催した学校の理由は「保護者にとって
お弁当づくりは負担・短縮は負担軽減に資する」からだそうです。
親の弁当づくりが負担ならば・・昼食を特別メニューにすればよい。
問題は子供たちにとって運動会にどんな意味があるかではないでしょうか。
短縮バージョンは、開会式・短距離走・団体競技・選抜リレー、応援合戦・閉会式で終わり。おざなりですね。仕方なくやるって感じです。
もう一つ理由があります。
教員の働き方改革です。運動会の準備・後始末などで教員の負担が大きく、
超過労働になるから・・短縮版にするってことです。
ですから・・・文科省は運動会を含め学校行事の全てを簡素化せよと
求めています。今年の9月全国の教育委員会に出した通知では「運動会の内容を
簡略化し、練習時間を減らすこと」に言及しました。
運動会は・・・「協調性や自主性、責任感が高まったり、応援を受けることで
自己肯定感が向上したりするなどの教育効果がある」だから明治以降続けられてきた学校行事だそうです。
私はそんな固いことは思っていません。子供が秋晴れの下で、
運動会で全速力で走ったり遊技したり、ワイワイやったことが
学校生活を生きている。生きて来た証になればと思うのですが・・
学校が多忙を極めるなかで働き方改革の要請があるから・・運動会を短縮する。
熱中症が懸念される近年の気象状況を鑑みて・・・運動会を短縮する。
コロナ禍による縮小実施の実験で事故がなかったから・・運動会を短縮する。
この国はどうなっちゃったのでしょうか・・・
学校って、教員の労働時間を厳守するためにあるのでしょうか。
子供たちが安全な時間を過ごせばそれで良いのでしょうか。
全てが文科省の日和見のせいだとは思いませんが・・
そのうち・・保護者の負担になることは何もやらない。
運動会はなし、修学旅行もやらない。入学式も卒業式も
教員の過重労働になるからやらないってことになりますよ。
運動会の短縮は・・・学校制度の崩壊に繋がる気がしてならない。
おさななじみ・・の思い出なんてなくなりますね。Goto
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