伝える使命

女子中学・ソフトボール全国大会・宮城代表に石巻から5名が・・

私の小部屋・机の上に25冊ほどの本が立て掛けてあります。
折に触れ時に触れ手元に置いて、開いてみたい本です。
その一冊に『6枚の壁新聞』石巻日日新聞・東日本大震災7日間の記録・・があります。

能登大震災、雪が積もり、厳しい環境が報じられています。胸が痛みます。
思わず・・・その本を捲りました。石巻日日新聞社・近江弘一社長は「あとがき」で「地域紙として、伝えることの本当の意義」について語っています。

震災によって、社屋は奇跡的に助かりましたが。津波で浸水、電気が止まり、
輪転機が動かない。そんな状況下、役員を含め28名のメンバー、津波に迫られ命からがら逃げた記者、一晩浮遊物に掴まって耐えた記者らがいた。

そんな状況下、地域紙の使命とは何か・・・を問い、辿り着いたのが、「情報を伝え続けねばならない」・・・新聞は発行できない。どうする。「取材で得た情報だけでも良い、壁新聞にして、手書きで、避難所に貼ろう」・・本はその逼迫した生々しい情景を追って綴る・・・

1週間後、輪転機が起動・・再び新聞が発行される。
しかし、届ける購読者の家がない。それでも「情報を集め、伝え続けねばならない」それが、99年・地域のために歴史を紡ぐ地域新聞・石巻日日新聞の使命だから・・と書き込まれる。

本を捲りながら・・ふと思った。果たして能登半島に新聞は届いているのだろうか?石川県といえば、地方紙の雄、北國新聞である。北國新聞はどんな取材をして被災者に新聞を届けているのだろうか。如何に困難な状況にあろうと、伝える使命を貫いているだろうか?

宅配を旨とする日本の新聞、被災地に届いているだろうか。
届いています。さすが、北國新聞です。

年末の石巻日日新聞に・・・第20回都道府県対抗全日本中学生女子大会(ジュニア五輪)ソフトボール競技の宮城県代表に石巻の中学校から5名の選手が選ばれたというニュースと共に、選手たちの晴れやかな顔が掲載された。
どの顔も素晴らしい・・・

大会は各都道府県選抜の48チームがトーナメント形式で日本一を争う。宮城県の選考は10月にあり100名が志願、練習形式の一次予選で30人に絞られ、実践形式の2次で12名が決まった。石巻からの選出者5名は石巻中・小石愛生さん・高橋星良さん・矢本一中・高橋彩夏さん・千田紗綾さん・蛇田中・木村華琳さん。

このジュニア五輪女子ソフトボール大会・3月の春休みに開催されるのだが・・今年の開催地が岐阜県だというではないか。岐阜のメンバーはどうなっているのだろうか。取材して、我が社の地域みっちゃく生活情報誌で紹介せねば。

もちろん私は、宮城県選抜チームを応援に行かねばならない。そうだ。久しくお目に掛かっていない、石巻日日新聞の近江社長に取材を兼ねて、来岐を要請してみるか・・そして「伝える使命」を学ぼう。Goto

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