弥生

青竹酒のエキスを頂いて掉尾を飾りたいモノです。

河津桜が満開です。清楚な白梅が香ります。紅梅の深みある紅が好きです。
春・弥生・・葉を落としジッと耐えていた景色が彩られ始めました。
鳥の囀り、虫の蠢きが感じられます。今日から3月。春本番です。

旧暦3月の呼び名は「弥生」です。もともとは「いやおい」と読みます。草木がますます生い茂るさまをあらわします。先週降ったみぞれ・冷雨、冬はまだまだ終わらないぞと・・春の訪れに抵抗したかのようですが、温暖化の影響もあるのでしょうか・・陽光と柔らかな雨に、多くの植物が萌え出ずる音が聞こえます。まさに「いやおい」ですね。

3月は百花繚乱になることにちなんで「弥生」のほかにも「花見月」や「花月」「桜月」といった美しい別名があります。花だけではありません。あらゆる生き物が巣穴からモソモソと顔を出します。きらめく命の息吹が感じられます。
冬の重たい気分を一掃して元気が湧いてきますね。

二つ春の便りを頂きましたので紹介します。一つは「真心に美味しさ添えて・・千種の季彩」と題した雛飾りの「干菓子」です。(写真参照)ツクシがわらびがゼンマイが梅の桜の桃のゼリーが添えられ、ひしもちがチョウがはまぐりが・・お孫さんは娘さんでしたかねぇ?すくすく育ちお幸せにと・・ご無沙汰の頼りにひと言添え書きが。嬉しいですねぇ。

もう一つは青竹酒です。こんな添え書きが。このお酒は若い青竹からでる成分を混らせ、まろやかになるよう特殊な調製を施してあります。青竹は生きておりますので、3、4日たちますと、色の成分も枯れてしまいますので、お使いになるまでは冷凍保存願います。お呑みになる前に竹に移して冷たくひやしてお呑み下さいませ。

ただ、竹に移されたままですと、二日目ほどからお酒が白く濁りますが、竹の成分が混ざり過ぎる為、腐敗ではありませんので悪しからず。味が濃くなり過ぎ、呑みにくくなりますのでご注意願います。お酒を入れたまま冷凍しますと濁りは止まりますが、風味が少しなくなりますので、お気をつけくださいと・・・

それに上品なゼンマイの塩漬け・タラの芽・蕗味噌など早春の青物が肴として添えられています。きめやかな心遣いに感謝です。

さてさて・・3月はもう一つ大切なことがあります。企業では年度末です。23年度をどう締めくくるか・・・有終の美を飾りたいモノです。有終の美を飾るには「最後まで立派にやり遂げる」と「結果が立派である」の意味があります。
仕事では「立派な結果」を残すの方を使います。

それと同じような意味で「掉尾を飾る」という言葉があります。最後を立派に締めくくるとの意味です。私は掉尾を飾る方が年度末には相応しいと思っています。さぁ・・燃え出ずる・弥生・・青竹のエキスを頂いて、まずは掉尾を飾りたいものです。Goto


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