斜陽という言葉がありますが・・・淋しいですね。
3月1日の読売新聞一面に「経験者を募集」と題した囲み記事が掲載された。内容はこうだ「読売新聞東京本社は、新聞社や放送局で勤務経験のある方などを対象に取材記者を募集します。勤務地は原則として地方支局です。応募の秘密は厳守します。選考方法は書類選考後に面接、小論文などを実施します締切日は4月14日」
同じ3月1日、一面ではありません社会面ですが、地元の岐阜新聞社が「来春新入社員募集」の告知を行いました。職種は編集職・営業職・技術職=若干名。
応募資格は25年3月卒業見込みの方、3月31日必着と。
25年の応募です。至極当然の告知です。
この二つどう読み取ったら良いのでしょうか?
新聞社の最近の傾向です。まず、購読世帯数が33%を切りました。新聞を購読しない世帯が66%・三分の2になったということです。「新聞いのち」の私には考えられませんが、新聞を購読する家庭が音を立てて消えているのです。
そこで何が起こっているのか。新聞社のリストラです。その顕著な例では朝日新聞の岐阜支局、往年は20人以上の記者がいましたが、今では支局長を含めて4人です。そうなのです。新聞社の最大の財産は記者です。その記者がリストラされる時代です。朝日だけではありません。日本中の新聞社がコストカットで経営を凌いでいます。
そんな状況下、読売新聞が新聞社や放送局で勤務経験のある取材記者を募集するっていうのです。それも地方支局要因として。これって、読売の他新聞社への揺さぶりではないでしょうか。コストカットでリストラされるかも知れないと思っている記者は・・・読売で雇用します。って話でしょう。ちょっとびっくり。
露骨な引き抜きではありませんが。誘導ではあります。それと放送局は付け足しの感がありますね。別段違法でもなければ、道義的な問題があるわけではありませんが。でも、いやらしいですねぇ。即戦力を同業他社から引き抜くイメージに品性を欠く気がします。
一方・・リストラし過ぎたとは申しませんが。新聞発行にも影響が出ないようにと、次年度ですが、募集するのも、如何なものか。新聞社って花形企業。マスコミに就職したいという学生はわんさといたのに。募集を掛けなければ集まらないなんて。ちょっとびっくり・・・
残念です。落日・斜陽という言葉がありますが・・・斜陽がここまでくると、新聞命(しんぶんいのち)の私としては、実に淋しい。何とかせねばとの思いが募ります。Goto
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