政府はインフレ基調の対応をしっかりお願いします。
出張帰りタクシーに乗った。岐阜駅から自宅まで。2020年には2200円。それが今年の3月では3200円だった。24年問題と関係があるのか、ないのか?よくわからないのだが、45%の値上がりだ。「高くなったねぇ。給料は上がったかね?」と私。「全く変わりませんよ。燃料費が・・」と運転手さん。
4月に入って一段と物価が高騰しているのを実感するのだが。コロナ禍前の20年の3月からこの24年・3月まで。何がどう値上がりしたのか。お浚いです。物価高の理由は明確です。ロシアのウクライナ侵略が引き金で、世界の物流が混乱に陥った。パンや麺類が値上がりするのはウクライナの小麦輸入制限による。
エネルギー価格が跳ね上がった。輸送や工場の稼働にかかる費用も小売価格に転嫁されている。それに円安。日本は燃料や食料(自給率24%)を輸入に頼っている。1ドル100円の商品が150円だ。調達コストが1.5倍。物価に跳ね返るのは当然。賃上げの波を受けて人件費も高まっている。
物価高になるのは至極当然である。
物価高騰は日本だけではない。OECDの統計・2015年を100とした時の主要国の消費者物価指数は米国123.5%、英国120.5%、カナダ119.5%、ドイツ116.1%、イタリア113.2%、フランス112.0%、そして日本は104.1%です。統計数字が古いかも知れませんが、決して日本だけが突出している訳ではない。むしろ、もっと上昇しても不思議がない。
一方では、値上がりしていない。ものもある。国産牛肉・100gだが954円が877円。水道料・2786円から2859円(20ml)。電気代12889円から13126円(441kWh)。コメ2333円から2321円(5㎏50ml✖️6)もある。電気代は政府が補助金で抑制しているから。コメはコロナかで在庫増で低下、持ち直した。ビールは昨秋の酒税減税による。水道料金は設備の老朽化が大問題、今後上昇する可能性がある。
でです。大幅な物価高騰したのは、魚介類が圧倒的。サンマ82%、イカ37%、かまぼこ25%など。温暖化の影響もあり漁獲量が減少。それに燃料費が。電球・ランプ63%、食用油56%、砂糖35%、チーズ31%、鶏卵26%、灯油26%、食パン23%、カップ麺23%、納豆・婦人用ストッキング・ティッシュペーパー・ガソリン・殺虫剤・チョコレート・粉ミルク・牛丼・電池などなどが20%未満の値上がりだ。
OECDの統計って本当かいな。と思うのだが。それでも104.1%とだそうですから。実態と合致していない。これらの統計は、読売新聞が政府の公表する消費者物価指数や小売物価統計などのデータから探ったもの。根本が円安にある限り、物価の高騰を抑えることはできない。日本はインフレ局面に入った。
その事実を国民が認識すべき。その上で、ではどうするか。答えがいくつもあるわけではない。繰り返されているが。賃金を上げる以外に方策はない。賃金を上げるためには、円安による食料やエネルギーの輸入価格を上回る物価の高騰が必要になる。そのコントロールをするのが政治だが・・この体たらくではねぇ。Goto
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