もったいない

この人手不足のご時世で、4000人の人材を削減するなんて・・・

日本企業の名門、東芝が再生に苦しんでいる。
東芝は15年に不正会計が発覚、16年には米原発子会社で巨額の損失が明らかとなり経営が混乱。株式市場から撤退、非公開企業となった。

今月16日、非公開企業として初となる中期経営計画を発表した。
トップは「次の100年に向けて社会に求められる企業への変身が必要」
「最適な事業運営体制のもと渾身の力を込め、必ず東芝を成長企業にする」と意気込んだ。

そして「経営のインフラ体制を再構築する。かがむとともに成長戦略を考えていく」と述べた。経営危機とはいえ、東芝は計画で3兆7500億円の売上高を目標とし利益率は10%、3800億円を見込める名門大企業だ。

経営者は非上場となったのです。株主からの圧力も限定的です。
背水の陣を敷いて事に当たれば、できないことなどないと思うのですが・・
中期計画では25年3月末までに東京浜松町の本社機能を川崎市に移す。まぁ、本社売却かな。受注案件ごとの収支管理を徹底する。コストカットだね。

そして、首を傾けざるを得ないのは、早期退職の募集などで国内従業員の6%に相当する4000人規模の人員を削減して、24年3月期に1兆925億円の固定費を425億円減らすという。

おいおい・・この人材難、人手不足の折に、手塩に掛けた優秀な社員を4000人もリストラするなんて。頭がおかしいのではないか。東芝の経営哲学が奈辺にあるのかは知らないが。米国のテスラやIT企業じゃあるまいし、業績が悪いから、リストラするなんて。最も無策で安直・安易な経営手法だ。

一方では電気自動車などで市場が拡大するパワー半導体などを成長領域と位置付けたものの、設備投資を始めとする積極的な戦略はない。
これでは従業員のモチベーションが保てるわけがないと思うのだが。

松下幸之助さんや稲盛和夫さんなら何とおっしゃるか。
少なくとも、中期経営計画を見る限りでは、東芝の経営陣そのものに、
危機の経営判断がないのではないか。4000名以上の人材が流出し始めたら、それこそ東芝の存続すら難しい。

他の例だが・・・危機に陥った日立製作所は事業買収と売却を同時に進めてIT分野を軸とした構造改革を完遂した。24年3月期の営利は7558億円と過去最高を更新した。米国だが危機に陥ったゼネラル・エレクトリックは短期間で会社を3部門に分割、外部から事業価値を分かりやすくすることで、企業価値を高める狙いに成功している。

少なくともビジョンが明確でない限り、再建計画など従業員にも市場にも信頼されないだろう。天下の東芝だ。人材がキラ星の如くと拝察する。であれば、内部の権力闘争などやってる場合ではないぞ。それにしても4000人の人材を切るのは如何にももったいない。いでよ。救世主。Goto

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