不適切にもほどがある!

日経新聞に掲載された2024年上期ヒット商品番付に思う。

やれやれ・・・私も随分と世の中から置いてけぼりになりました・・と。
日経新聞社がまとめた「24年上期ヒット商品番付」を眺めながら、
自戒せねばならないと思っています。だって、知らない商品が番付上位を
独占しているのですから。

「ME:I」も「猫ミーム」も「ミャクミャク」も「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」も「カドー」も「8番出口」も「葬送のフリーレン」も前頭に並んでいますが、どんな商品なのか?全くわかりません。時代に取り残された気分です

ヒット商品っていうのですから。前頭筆頭のキリンビール「晴れ風」はわかります。私はビールはサッポロが良いと思っていますが。キリンなら一番搾りです。
他にも前頭にランクされている・・・日清ラ王3食パック。たまごかけ麺や、山崎製パン「薄皮たまごぱん」、キューピー具だくさんレモンタルタルも食品系です。わからないではない。食べたことはありませんが。

文具メーカーのペンてる「マットホップ」もコクヨの「キャンパス・フラットが気持ちいいノート」も妙に長いネーミングですが、売れたのでしょう。イメージがつきます。でもです。

資産形成への意欲から少額投資非課税制度の「新NISA」が、口座開設3倍。ヒット商品の横綱だとなると・・・よく考えてみればこの手の商品「新」が付きます。政府が柳の下の二匹目のドジョウを狙ったとしか思えませんが。「新々」の商品が登場したらどうなるのか?政府の匙加減で決まる商品が東の横綱って首を傾げます。

それと西の横綱に、円安の影響による「インバウンドの消費力」が座りました。訪日消費最高はわかりますが・・これを上期のヒット商品とするには無理がありますかねぇ。また前頭ですが、日本版ライドシェアがヒット商品の仲間入り。まだ動き出したばかりで、この評価は期待値もあるのでしょうか。

そうなのです。私がヒット商品に置いてきぼりにされたのではなく。
ヒット商品の番付とは、物品の消費額を示したものではなく、すべての消費的事象に対してのトレンドを日経的に調査したものなのですね。

そう考えれば、キリンの晴れ風と並んで、前頭筆頭に収まっているのが、
私も見入ってしまったドラマ・令和の過剰なハラスメント対策を痛烈に皮肉りながら、昭和世代の価値観をアップデートに描いた「不適切にもほどがある!」に大いに納得です。

コンプライアンスに疲れている視聴者の心に突き刺さっての大ヒット。
視聴率のほどは明記されていませんが。消費動向とは関係ないと思うのですが、
消費者の消費とは違う、心のイライラをスカッと解消するのも、ヒット商品と捉えて番付に加えているとしたら・・・日経の24年上期ヒット商品番付の概念を変えねばなりません。日経もなかなかやるじゃないですか。Goto

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