お米はおいしいのですが・・

スーパーの棚からお米が消えている。政治問題化しますよ。

我が社のハッピーメディア・地域みっちゃく生活情報誌・「NAGOYA FURIMO」9月号・巻頭特集は「お米の話」です。名古屋市内の老舗・お米屋さん「名将」(屋号です)の取り組みを紹介しながら、お米っておいしいことを証明してくれています。(写真参照・ぜひお読み下さい)

9月です。残暑が厳しいという報道にはうんざりですが・・・
季節は巡ります。ガンガンと照りつけた太陽の勢いが弱くなりました。
生命の興隆が一段落し、作物が実りの時を迎え始めています。

晴れ渡った青い空と過ごしやすい陽気に心が弾みますね。
(台風・モードですが)

ところでです。東京のスーパーで米の供給が滞っている。米売り場の棚が空っぽ、値上がりが激しく五キロの無洗米で通常から1000円以上だそうです。
通販サイトでも「在庫切れ」の表示が出されています。

この日本は、米余り解消のため減反政策を取り続けてきたのにです。
原因はなんだ。要因は二つ。一つは昨夏の猛暑による高温障害で流通量が減ったこと。もう一つが物価高を背景に農家の生産コストの上昇です。二つとも分かりきっていることじゃないですか。

このままだと、当然に、24年産の新米・集荷価格(概算金)は大幅に高値になる。日本最大の米どころ、新潟のJAでは24年産の新米・集荷価格(概算金)を大幅に値上げするようです。一般のコシヒカリ1等米60キロ(1俵)1万7000円と前年比3100円(上昇率22%)にすることを決めました。

その結果、JAは1万7000円をベースに経費などを考慮し、生産者への最終的な支払金額を決めることになる。米作りも自然が相手です。猛暑を避けることはできない。政府も日銀も物価高を容認しているのです。生産コストが上昇することは必然です。

となるとです。コシヒカリのコメ卸の取引価格、8月末現在、2万8050円。
1994年以来の高値です。平成の米騒動が起きたのは最高値5万2500円をつけた時です。そこまで高騰する可能性が高い。となると需給は益々引き締まり、新米の価格次第では「令和の米騒動」ってことになるやも知れぬ。

敢えて申したい。農水省は何をやっているのか?何の手も打っていない。
減反政策でコメを作るなと言ってきたのも農水省。主食をコメ食からパンなどの麦食を奨励してきたのも農水省。スーパーの棚からコメがなくなるのに何もしないのも農水省じゃないですか。

全てを農水省のせいにはしたくないが。
米は主食です。9月から出回る新米が異常な価格になれば・・・その責任の矛先は農水省に、ひいては政治の責任になるのは間違いない。

食は生きる根幹です。お米はおいしいのです。
その米を割安に提供できないようなことになれば、
これこそ政治問題化します。そこまで政権与党は考えているのか?
甚だ疑問です。Goto

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