石巻市には東日本大震災で受けた恩を返す文化が根ざす・・・
恩は返す。それが社会の掟です。私はそう思っていますが・・・
この地方ではあまり報道されていないので、身近には感じないのだが、
先月、北日本・山形県を中心に甚大な豪雨被害があった。
東日本大震災のおり、全国からボランティアが集まり助けてもらった。
その恩を返す。石巻市は全国で災害が発生する度にボランティア参加を呼びかけている。1月の石川県・能登半島地震にも市民が駆けつけた。
今回の山形豪雨でも16人のボランティアと4人の市職員が参加。
その中に、ボランティアの実体験で石巻日日新聞のエース記者・熊さんこと熊谷利勝記者が参加。そのレポートが日日新聞に「ペンをスコップにかえて」と題して掲載された。
遠くで祈るか、多少の浄財を寄付するしか能のない私としては、
熊さんの突撃ボランティアルポに感動した。石巻日日新聞は私の愛読紙です。
日日新聞の記事は大概が記者の署名入りです。
大手新聞の記者のように、編集局で胡座を描いて、記者クラブや警察署などから落ちてくる記事を拾って書いているのではない。全て足で取材・現場の息遣いが聞こえる記事が掲載される。その意味では、熊さんだけではない。全員に記者魂が宿っている。だから記事が生きて踊っている。宮城県・石巻エリア(石巻市・東松島市・女川町)に暮らす人たちには不可欠の情報が満載。ぜひ、購読してもらいたいものです。
熊さんのレポートです。早朝5時石巻社協生活支援センターに集合。
山形・酒田市に、すでに石巻から災害支援団体「オープンジャパン」が現地に入っており、その手伝いが熊さんたちの任務。最初に、地域の集会所から泥まみれの畳を搬出。熊さんの頭には建物内の泥臭さが震災を思い起こしたと。
その後、土砂に埋まった民家の庭の復旧に。
活動は熱中症対策で10分作業・10分休憩を繰り返す。そうなのですね。
知りませんでした。作業が進むと庭の原型が現れる。成果が見えてくると
俄然・やる気が出た・・と熊さん一段と張り切る。好事魔多しというが、
気合が入り過ぎた熊さん。窓から突き出た柵にごつん。ヘルメット未着。
頭にたんこぶが。そんな土産を持って帰路に。ボランティアセンターでの注意書には「次のボランティアにバトンを渡すつもりで頑張り過ぎないように」と書かれていた。張り切り過ぎないでできる範囲でやる。それが災害ボランティアに参加するコツ。残しても誰かが思いをつないでくれるはず。と熊さんレポートは結ぶ。
朝の5時に出発・20時ごろに石巻に。
受けた恩は返すのが当たり前・ペンをスコップにかえて・・・山形・酒田市の
豪雨被害のボランティアに参加した熊さん。その行動力と頭のたんこぶ・
勲章に敬意を表します。ありがとうございました。Goto
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