これが民主主義か?

総選挙後、28日の新聞の社説・・・内容が如何にも陳腐です。

橋下徹さんが、総選挙結果を評し、神対応ではないかとコメントしていた。
私もそう思う。誰にも過半数を与えなかったのだから。自公を足してもです。
保守系無所属を加えてものです。こんな絶妙のバランス、神様しか創造できないという。私もそう思う。

このブログの狙いは「新聞を読もう」です。
新聞とは何か。権力に対するアンチテーゼを示すことであり、
政治権力に対する監視役です。故に政権選択の選挙である衆院選に、様々な
角度から分析するのは新聞の役割であり使命です。

投票結果を見て、民意を的確に分析することが新聞の役割です。
29日の朝刊に正確な選挙結果が掲載され、同時に社説で、選挙結果を評論していますので、それを読んでの意見を述べてみます。

まず・・・始めに申し上げたいことは。
新聞の選挙報道についてです。
27日投開票。翌日の朝刊は、新聞になっていない。
だって立てページが20ページに満たないのですから。
比例の当落・最終三議席が決まったのが、28日の午前7時過ぎです。

ということは、朝刊の配達が終わってからってことです。
そうなのです。即日開票の場合、選挙結果を翌日の朝刊に載せることは物理的に不可能です。にも関わらず、ギリギリまで結果を報道しようとする・・その姿勢と申しますか。努力は買いますが・・・意味がないことを一生懸命やっている感じです。だって、開票結果なんてネットを見れば瞬時にわかるのですから。

そのせいで、27日に起こったニュースなど大半が掲載されません。
だから、ペラペラな新聞が家庭に届くのです。それって意味がありますかねぇ。
もっと割り切って、選挙期間中には掲載できない内容を掲載するとか。
通常のような月曜の紙面構成のままにすれば良いのにと思う。
新聞にしかできない投開票翌日の紙面があるのではないかと思う。

社説を読んでです。
毎日・この選挙結果は「日本政治の大きな転換期だ」という。でもどう転換するのかの道筋は書き込まれていない。石破首相は勝敗ラインとして自らが掲げた「与党で過半数」が達成しなかった。政権トップとしての首相の責任は重大であると。であれば退陣を迫るのかと言えば、そこまで踏み込んでいない。

朝日・自民への逆風を解消せねば党勢の立て直しは難しいと「政治とカネ」の決着を迫る。過半数を失ったのだから「野党の政策」も取り入れて政権運営をするべきである、新たな政党政治のあり方を問うべきだが、煮え切らない態度である。朝日新聞らしくない。切れ味が悪い。

讀賣・首相は責任の重さを自覚せよ・・・と
大敗した以上は石破首相は政権に居座り、政局の混乱を長引かせるなと
退陣を迫る。そこから始まると。実に明確である。その通りだと思う。

日経・国政の停滞回避へ責任ある行動を。自民党は07年夏の参院選で敗北、そこから旧民主党への政権交代を経て不安定な政治が6年続いた。短命政権が続いて経済の低迷に拍車をかけた。その轍を踏むなという。この状況下において
何が言いたいのかさっぱりわからない。

私が感じるのは「新聞の政治」に対する考え方は「陳腐」であるということです。国民の政治意識と随分かけ離れてしまった。これではあかん。
考えてみて下さい。過半数を持つ政党がないのです。であれば、どんな枠組みで政権が構成されるのかどの政党も苦慮しているのにです。でも、憲法では総選挙から1ヶ月以内に首班指名をせねばならない。

であれば、この1ヶ月でどんな政権ができるか。今、模索している最中です。
そのことを新聞は書き込まねば新聞ではない。従来の自分たちの政治感覚でしか判断できない。二つ目はどの新聞も投票率に言及していない。これだけ低い投票率で自公が負けたのです。そのことにも踏み込んでいない。

有権者はどの政党にも勝たせなかった。ということは、与野党関係なく、自分たちの政策が実現する可能性が出てきたということです。これって、少数意見でも通る民主主義のあり方ではないか。そのことにも新聞は全く触れていない。

これから徐々に触れるのかも知れないが。
政治に論陣を張るのが新聞です。それが陳腐になってはねぇ。Goto

コメント