清流の国ぎふ・国民文化祭2024・42日間の幕を閉じました。
物事には始まりがあれば、必ず終わりがある。
でもそれは新たなる始まりの始まりでもある。
「ともに・つなぐ・みらいへ」のテーマで10月の初旬から42日間、
岐阜県42市町村を舞台に繰り広げてきた「清流の国ぎふ」文化祭2024(第39回国民文化祭と第24回全国障害者芸術・文化祭)が11月24日に閉会した。
開会式を参列させてもらったので閉会式もと会場へ足を運んだ。
「大会期間中・330の多彩なプログラムが催され、国内外から延べ260万人超が参加、文化が持つつながりや広がりを感じながら、新たな時を刻んだ」と実行委員会を代表して古田肇岐阜県知事は挨拶。総合プロデューサーを務めた東京芸大・日比野克彦学長(岐阜市出身)は「国文祭を通して新たに生み出された表現・気づき。そこからまた文化が生まれる。やはり人間には文化というものが必要だと実感した」と語った。
国文祭の前段として7月に開催された「高校総合文化祭(総文祭)」と併せて、4ヶ月以上に亘る岐阜県で始めて同時開催された文化のイベント。果たして県民はどう受け取ったのか。自分たちが暮らすこの地、岐阜県で育まれてきた文化を再認識できた人がどれほどいたのか。
私には判断できないが・・文化祭を身近に感じた一人として、いや、生まれ育ったこの岐阜という故郷をこよなく愛するひとりとして、言えることがある。
この文化祭・主役が若者たちであったことだ。伝統文化といえば、経験豊富な大人たちが主役になるのだが、敢えて、日比野プロデューサーは、テーマの「ともに・つなぐ・みらいへ」に重点を置き「若者」に祭りを委ねた。
閉会式のセレモニーではそのことが強く意識された。
冒頭に「いび祭子ども歌舞伎保存会」の中学生二人(女生徒)が力強く堂々と向上を述べた。かやの木芸術舞踊学園の子どもたちが長良川の鵜飼をイメージした創作ダンスを踊り、バトンチーム・ハニーズが軽快なバトンを披露。
120周年を迎えた県立岐阜商業高校の吹奏楽部は甲冑姿で登場、迫力のマーチングバンドで関ヶ原の戦いを会場いっぱいに響かせた。八百津小学校の5・6年生が平和への誓いを「人道の丘」(6000人のユダヤ人を救ったと言われる杉原千畝(外交官)の生地)で歌い継がれる「心のピース」を合唱した。
この地でみらいを生きるであろう。若者が主役の国文祭となった。
そして、20年にわたって岐阜県を牽引してきた古田知事が、岐阜県の理念である「清流の国ぎふ憲章」の柱「知・創・伝」に新たに「共」を加えると宣言。
祭のテーマ「ともに・つなぐ・みらいへ」を結びあげた。
左官アート家・飛騨の名匠・挟土秀平さんが「長良川の砂と飛騨の土」で描いた「知・創・伝・共」の額が披露・岐阜県で開催された国文祭の思いが込められた。この大額は県庁に飾られるのであろう。永遠に輝き続けるであろう。
「清流の国ぎふ・文化祭」閉会式はパフォーマンスを演じた400名の若者と
式典参加者1500人が「ふるさと」を合唱して静かに幕を閉じ・・
次回開催の長崎県へと受け継がれた。始まりには終わりがあり、それは次への始まりである。文化とは受け継がれるものなり。Goto
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