寂しいねぇ。

たかが百貨店・されど百貨店・・・・

名古屋の百貨店。ここにきて若年層の取り込みに躍起になっている。
松坂屋名古屋店は、富裕層にも力を入れ、人気の絵画や装飾品の充実に力を入れている。海外ブランドの品揃えも強化している。

8階を改装、フロア全体をアート空間に見立てて、美術品のみを扱うフロアにした。若手芸術家らの作品260点が並び、3億円を超える作品もあるとか。見るだけでも価値がありそうな商品の展示だ。

狙いは国内外の若い富裕層だ。理由は自宅の装飾や投資のため芸術作品を
購入する動きが広がっているからだそうだ。

JR名古屋高島屋はもっと強烈だ。売り場担当の20・30代の若手らが、
新催事を企画している「レトロ喫茶」「サウナ」などのテーマで6回に渡る催事を展開、富裕若年層の取り込みに力を入れている。

この百貨店の動きは、若いインバウンドと、日本でも賃金の伸びが比較的高い
若年層が消費の底上げをしているとの分析による。
しっかりとしたマーケティングに基づいて、フロアの改修、品揃えの強化。
さすが、トレンドに敏感、機微に聡く、生き馬の目を抜く・・百貨店の逞しい商魂だと思う。

でだ。この年末商戦。郊外にある大規模な商業施設の賑わいに比べ、
岐阜市の中心市街地が実に寂しい。なぜか。この7月、岐阜県唯一の百貨店、岐阜高島屋が撤退したからだ。中心市街地には頑張っている店もあるにはあるが、灯りが消えたようだ。日本中の商店街はみなそんな傾向なのだろうが。

百貨店の分析では、岐阜に若い富裕層がいないってことなのだろう。
インバウンドへの対応もできないってことでもある。実にみくびられたものである。今更、恨み節もないのだが・・・誰が岐阜高島屋を撤退させたのか?
来るべき年のために検証する必要があるかもしれない。
たかが百貨店・されど百貨店である。Goto

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