補正予算が本当に使用されているのか?
国会の話です。でも考えてしまいます。
石破政権、24年度補正予算・13.9兆円を与党・維新・国民民主の
4党合意で可決しました。
そもそもです・・・補正予算は災害や経済危機などに対応する予算です。
とりわけ「緊急性」を必要とするときに組まれるものです。能登半島での
地震・豪雨災害に補正を組むのは理解できますが・・・現状は地形の問題だとか、人材難だとか、資材が間に合わないとか、予算が執行できない状況にあります。空回りしている感があります。
24年度の補正、12月に国会で決まるのですから・・・
実質は1〜3月の24年度中に実施するってことになります。
しかし、当初予算と合わせて使われるため、補正分が実際にどのくらい使われていたかが、わかりにくいのが現状です。ですから、24年度分も補正予算は組んだもの、果たして執行されるのかどうか?
誰も監視しているわけではないので・・・・わからない。
後追いってことになります。
因みに検査院が22年度補正予算が配分された項目を初めて
全体的に調べた結果が報告されました。初めて調べたと聞くと、
果たしてこの国の予算って必要に応じて本当に実行されているのか
疑問符がつきます。
検査院のデータを元に朝日新聞の調べです。
22年度はコロナ禍後という状況。物価高対策という名目で30兆円台という
巨額の補正予算が組まれました。本予算と合わせて7107件の予算項目のうち、補正予算が配分された1285件の執行率を分析。さすが朝日です。
その結果、197件の0.9兆円が補正予算で想定した事業、実施できず。
2127億円が未使用。350件(20.6兆円)で補正3.3兆円を上回る繰越がでて
8兆円が未使用。250件(20.2兆円)では補正分も一部使われたが、計8.2兆円が繰越しだったと。ということは補正分の未使用・繰越は計11.7兆円になる。
呆れるのは農水省の「国産農産物生産基盤強化に関する補助金」には537億円の補正がついたが、その2倍近い1021億円が翌年度に繰り越されていた。最終的には114億円が繰越後にも使えなかった。資源エネルギー庁でも「エネルギー価格激変緩和対策事業費補助金」は補正予算6.1兆円だけ実施されたが、9割の5.5兆円が繰り越されていた。
まぁ・・・あなたがどう思うかは、あなたの自由だが。
私的には額が多過ぎて、何がどうなっているのかピンとこない額なのだが、
22年度、30兆円の補正予算を組んで、11.7兆円・4割以上が全く使われずに繰り越されたなどということを朝日新聞以外に問題にしない・・この杜撰さ、
体たらくには呆れるしかない。
少なくとも、政治は「税」の使い方ではないのか・・・
我々が選んだ政治家の「予算」に対する認識がこの程度である・・現実に
驚愕もなく、国民からは分かり難いのを良いことに、省庁の省益のなすがままに
補正予算が組まれ、おもちゃにされていると思うと、腹立たしい。Goto
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