インフレに負けるな。

中小企業の経営者は覚悟と決断を・・・・

久しぶりに近所の商業施設に行きました。土曜の昼下がりでしたが
意外と人の数は多くなかったです。目的は、如何に物価が上昇しているか、
肌感覚で知りたいと思ったからです。

乱暴に申します。まずは併設のスーパー、食料品ですが。目新しい商品は少ないが。値札は見事に上がっていました。いつと比べるかですが。少なくとも去年の夏からは確実に1割以上は値上げです。肉や魚は2割以上かな。総菜などと比べると、大手食品メーカーの商品が軒並み先行している感じです。

それと、時季なのでしょうか。店舗では冬物の処分なのでしょう。あちらこちらで大セール。いつもの光景ですが大幅な割引が。30・50%引きはざらでした。70%引きなんてものもあり、損切りで換金したい。そんな思いが見て取れ、思わず・・・がんばれ!と声を掛けたくなります。

我々庶民にはこの物価高は辛い現状。弱小の店舗にとっては、値上げしたいが、すれば客足が遠のく。仕方がないので在庫処分のセールで・・・買い手はあれもこれもと買えない。買い控え。売り手は途方にくれている。それが巷の現状です。

賃金が上がらない。物価は容赦なく上がる。こんな状況をどうすれば良いのか。
このままではデフレに戻るしかないというのが相場だが。インフレの原因は、
金融緩和と円安にあるのだから手の打ちようがない。あるとすれば、
日本の9割を占める中小企業が物価高を超える賃上げをするしかない。

しかし、賃上げするだけの余力があるか。中小企業の3割は大企業の下請けである。輸出で大幅な収益をあげている大企業から仕入れ値を上げるしかない。上げるその分を従業員に還元するなど、やれるところから賃上げをする。
原資を生み出す現実的な方法です。

次には、中小企業の経営者の覚悟である。
自らの商品価格を上げる。改訂すれば同業他社に流れる・・それが怖い。
横並びでないと、とても商品値上げなどできない。そう思っている経営者は多い。
ぜひ、スーパーや商業施設で値札を見て来て欲しい。値上げに躊躇している商品が飛ぶように売れるか。売れないのです。

売れるのは、消費者が必要とする商品だけです。自らの商品に自信と誇りがあるならば、コストに負けぬ値決めをするしかない。その決断ができるかどうかは、経営者として従業員の賃金を上げるとの思いやりがあるかどうかだと思う。

スーパーのお菓子売り場には所狭しとバレンタイン用の「チョコ」が並んでいた。人気が高い欧州などの有名ブランド商品は異常な価格上昇だ。やはり強いメーカーはより強くだね。日本の商品も前年比で10%上昇しています。

そうなのです。もう痩せ我慢の時は過ぎました。
中小企業者は恐れることはない。従業員の賃上げのために。
それが健全なインフレ経済になると信じて、ここは覚悟を決めてみようではないか。Goto

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