自信と誇りを持って価格改定をすべきです。
まぁ・・・「インスタントラーメン」昔はそう呼んでいました・・
今はカップ麺・高齢者の私は滅多に食べませんが。時々、日清のラーメン(今はカップヌードル)を妙に食べてみたいと思う時があります。
学生時代、ひもじい思いをしていたころ、毎日、安価で腹が膨れる、インスタントラーメンに野菜を放り込んで糊口を拭っていましたので・・・そのせいかも知れません。ラーメンが「国民食」と呼ばれる先駆けは団塊世代が影響しているのではと思います。
カップ麺ではなく、街の「中華そば」屋の話です。
ここに来て「国民食」であるラーメン店の閉店・廃業が急増しています。
NHKのクローズアップ現代でも特集を組んでいました。
廃業せざる得ないのは「1000円の壁」が要因だと・・・・
ラーメンを食べる客の目はシビア。市場調査会社が24年、16〜69歳の男女500人を対象に行った調査では1000円を超えると「高い」「やや高い」と感じる人は9割以上。値上がりしても同じ頻度で、ラーメン屋に行くか?との質問に、「行く」と答えた人は約3割にとどまったと。
変な調査があるものだが、NHKの番組も、この調査が元になって組み立てられていた。店側は、これだけ材料費・光熱費が高騰しているのに、定価1000円を維持するのは難しい。チャーシューを3枚から2枚にする。スープの出汁にする豚骨を減らすとか・・具はネギだけの「かけラーメン」にするとか。
味を落としたら飲食店は成り立ちませんが・・・・
1000円の壁を超えないように涙ぐましい努力をして。
それでも維持できず。廃業せざるを得ない店が次々に。
そんな番組構成になっていますが・・それが廃業の要因ならば、市場調査会社は
如何にも罪作りではないか。そう思う。
本質はそこにはない気がします。
理由は二つある。一つはコロナ禍だ。コロナで飲食店は休業にせよ。その代わり、1日あたり4万円〜6万円の補助金を支払うとした。店にすれば、その額は純利益です。こんな美味しい話に味を占めたら。薄利の商売など、やってられるか・・ってなるんじゃないですか。世の中が落ち着いた時・・どうなるか。
もう一つは、自分たちの作る商品の価値を過小評価していることです。
そもそもです。中華そば大手チェーン店は500円程度です。コンビニのカップ麺は250円までです。そうなのです。1000円の壁の問題ではなく、最初っから独自の味で勝負してきたはずなのです。にも関わらず、定価を上げることができないのは、商店主のラーメンへの自信の無さ、弱さに本質があるのではないでしょうか。こだわりがあれば、堂々と価格を改訂すべきだったのです。
2月6日、日経朝刊に「餃子の王将は、2月14日より、グランドメニュー26品目の価格改定を実施させていただきます」との全面広告を打ちました。
そこには ご報告として・・こんなコピーが掲載されまた。
米・原材料・物流費・光熱費の高騰は予想を超えて続く、
企業努力だけでは補えない。
どこよりも安い価格で提供するのを社是としてきたが、高騰分を補えない。
断腸の思いで価格改定を実施させてもらう。と理解を求め。
お約束として・・・
値上げはお客さまからの借りと考える。
借りはお客の満足度を上げるかで返す。
餃子の王将を選んでいただいた全ての客に・・
もっと美味しい料理を。心のこもったサービスを。
もっと気持ちの良い空間を。従業員一丸となって必ず実現する。
プロの料理人たちの本気の約束をお店で確かめてください。
覚悟の程が伺えるじゃないですか。
1000円の壁に負けてどうする。自らの味に自信と誇りを持って
ラーメンを提供できるなら、1000円の壁など乗り越えられると私は信じる。Goto
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