新聞社の発信する情報に接触する人が9割?
ちょっとびっくりしたことがあります。
ABC(新聞の発行部数やテレビの視聴率を調査する機関)によると、
読売新聞の朝刊発行部数が600万部を切ったというのです。
故・渡邉恒雄主筆が1000万部を死守せよ。それが読売の力だと
豪語されておられたのですが。逝去されての発表が590万部です。
このブログ「新聞を読もう」新聞を目に通すことは社会人たる心得。
新聞を読むことによって社会の動きを知り、人間的に必要な社会情報を
身につけることができると「新聞命(いのち)」の私は信じています。
日本新聞協会広告委員会が「新聞オーディエンス調査」(2023)結果を
発表しました。オーディエンスとは「情報を受け取る人」を指す意味で用いられる語です。具体的には観客・聴衆・視聴者・読者・広告の受け手などのことです。新聞オーディエンス調査とは紙だけでなくさまざまな形で読まれている新聞社発行の情報や新聞広告への接触状況、評価を把握する目的で実施されるものです。定義としては新聞本紙の購読者を含め、何らかの方法で新聞の情報に接触する人のことです。
でです。その調査では、新聞の情報には9割の人が接触している。
毎日新聞に接する「エブリデイオーディエンス」は44%、週1回以上の「ウィークリーオーディエンス」は14%、月一回以上の「マンスリーオーディエンス」は3%。これに月未満、または普段は全く見聞きしないが、見る機会がある「拡張オーディエンス」25%を合わせると「新聞オーディエンス」は全体で87%としています。
他にも若者や社会の中核を担う層にも届く新聞の情報は平均年齢50歳、
40代以下が50%、40代以下が5割。このうち新聞の情報に毎日接触する「エブリデイオーディエンス」は40代以下が28%に届いているそうです。
2人に1人が新聞から日常的に情報を入手しているとか。
新聞の閲覧時間は増加傾向にあるとか。
新聞は社会生活に必要な情報を届けるメディアだとか、
さらには情報の正確さと信頼性は新聞が全メディア中トップであるとか。
社会課題への関心と情報感度が高いのは新聞読者とか。
認知を促し、購入・利用を後押しするのが新聞広告だとか・・
新聞広告は信頼性が高くて安心して読める広告媒体だとか・・・
それぞれに数字を並べて調査結果を示しています。
この調査にはなるほどと思う反面。新聞以外のメディアに新聞社が
発信しているものも調査の対象ってあるのがどうもインチキ臭い。
以前にも日本新聞教会は新聞を読むとこんな効果があると広告していましたが、
この「新聞オーディエンス」調査も我田引水が強すぎてピンとこない。
新聞命の私としては、読売新聞が1000万部から500万台に購読者数が激減していることをどこかにおき忘れたような調査に、首を傾げるしかない。
日本新聞協会が新聞を語るなら。
協会加盟社に新聞記者は一体何人いるのか。
彼らが新聞社の命であることをもっと高く評価することではないか。
こんなヘンテコな調査などしなくても
私は新聞購読をする人の下げ止まりは必ずくると信じる。
そのためには・・・新聞記者の待遇改善・取材体制の強化に
全力を投入するしかないのではと思う。なぜならそれが新聞の王道だから。Goto
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