歌を忘れたカナリアはどうなったでしょうか。
最近つくづく感じることがある。
「成長」っていう言葉を使いたがらない企業人が多過ぎるのではないか。
如何なる企業でも成長しなければ潰れる。倒産する。自明である。だが、「成長」という言葉を避けているのではないかと思うことが多々ある。
新年度です。あえて当たり前のことを聞きます。
あなたの今年度の成長率は何%ですか。売上は?利益は?
そのために何をやろうと思っていますか。新規事業がありますか。
それともイノベーションを発揮しようとする分野はどこですか。
その際、弱みとどう向き合い、克服しますか。
強みをさらにどう強くする積もりですか?
当然にここまで成長するのだと覚悟して新年度をスタートしましたよねぇ・・・
えっ。そんなこと考えなくても、なんとか食っていけるですって?
本気でそう思っていますか?だって、いざとなったら、存在さえしていれば、
政府が延命策を講じて助けてくれる。と思っているですって?
まぁ・・政治では与党も野党も分配の話には熱心ですものねぇ。
分配の話って結局は選挙を意識したものです。票が欲しいからです。
減税もそうです。減税して分配を増やすって自己矛盾ですよねぇ。
でも現実は原資はないのです。国債を発行して賄っているだけです。
政府がやらなねばならないことは「成長」戦略ではないでしょうか。
金融緩和・財政出動までは日銀や財務省を抑え込めばできます。アベノミクスがそうでした。でも「成長戦略」となると掛け声ばかりです。
これでは国が保つはずはずがない。
でも「茹でガエル」ですね。ぬるま湯に浸かっていれば気持ちがいいのです。目くじら立て、汗を流し、考えて考え抜き苦労して「成長」なんてしようとするのはアホ。この湯加減から外に出たくないのです。
こんなことを言う経営者がいます。私は大いに納得です。
「日本が日本だけで生きていくことなどできない。それは誰もがわかっている。
であれば世界を見ないといけない。『世界の中の日本』をもっと意識しないといけない。私たちは世界と交流して生きている。ネットや金融などの産業はいまや国境などない。
世界に目を向けないと国そのものが生き残れない。自分の企業が成長するために何をしたら良いのか。真剣に考えないと国全体がますます縮小する。いま日本という国は相対的に貧しくなっている。その証左が訪日外国人が安くて美味しい食べ物やサービス精神を喜んでいる。しかし日本人は総じて豊ではなくなった。
これって悲劇ではないか。こんな日本になったのは、企業経営者が本気で『成長』しようとしていないからだ」・・・と。
あなたも納得ですよねぇ。
だったら、働きませんか。もっともっと働きませんか。
そして昨日より今日、今日より明日・・・成長しませんか。
立てた目標を貫徹すること、そのためにイノベーションを、
そのために新規事業にチャレンジする・・それが成長の源泉です。
歌を忘れたカナリアではあかん。新年度に思う。Goto
コメント
いつも言っていることですが、世界と交流するには英語による発信力が必要です。Speak English でなく
Talk in English が必要です。具体的に言えば他国の要人と2時間以上飲食を共にして会食にふさわしいトピックで英語でtalkできるか、ということです。もっともふさわしいトピックは美術、クラシック音楽、特にオペラです。日本の文化や伝統芸能の知識も役立ちます。偉そうなことを言ってすみません。