まだら模様

昨年度・中小零細企業の倒産・1万件。負けてたまるか。

4月も中旬です。桜は散りました。あっと言う間に葉桜です。
私は葉桜も好きですね。柔らかくて初々しい新葉にこれから育ってやるぞ、
そんな強い息遣いを感じます。

トランプ大統領が仕掛けた「相互関税」騒動で世界中が混乱していると報じられています。日本政府は右往左往・経済界も疑心暗鬼・株価が乱高下するからでしょう。メディアもこの先どうなるか、本当のところわかっていないのに、知ったかぶりするコメンテーターと称する人たちの言論を掲載、やたらと不安を煽っている。

その結果、世の中が騒然となっている感がある。実際は何がどうなるのか?
トランプ氏も含め、誰もわかっていないのではないか。経済学の常識では考えられない事態なのだから。太陽が西から昇ったわけでもないし、まぁ、バタバタせず慌てなさんな。対処療法で良いのではないかと思うのだが・・・悠長過ぎますかねぇ。

日本の経済です。まだら模様ですねぇ。
財務省が発表した2月の国際収支。海外とのモノとサービス、投資の取引状況を示す経済収支。黒字額が前年同月比・48.4%増の4兆607億円だったと。単月でですよ。黒字額は1985年以降って言うのですから、40年ぶりです。
凄くないですか。

輸出から輸入を差し引いた貿易収支は7129億円と黒字に転換。
輸出は米国向け自動車や台湾への半導体製造装置の輸出が増えたことで10.4%増の9兆55億円。輸入は原油の輸入が減って1.9%源の8兆2926億円となったと。原因は色々あるでしょうが、最も大きいのは円安です。

150円前後が続けば貿易収支が黒字なるってこと。
これだとて、トランプ氏が問題にするのではないかと思うのですが・・・
関税で変化が生じるのか?これも様子見じゃないでしょうか。

それと、貿易収支の黒字に貢献しているのは、インバウンドの増加。
訪日客の消費額から日本人が海外で使った金額を差し引いた旅行収支の2月は5600億円の黒字。過去最大になったと。これも日本人が円安で海外に行けなくなった要因です。円安の恩恵と言っておきましょうか。

一方では、2024年度の全国の企業倒産件数が11年ぶりに1万件を超えたと報じられています。求人難や人件費高騰による人出不足倒産が前年比で6割増え、
物価上昇も中小経営を圧迫した結果だ。中小・零細企業の倒産が7700件。

統計にはでないが、日本の経済を支えてきた地域の飲食店や小売店が消滅してしまうのではないか?国際収支が過去最高の黒字と言う勇ましい話の裏側に、
弱者故の悲惨な現状があること。多くの日本人はその中小零細企業の中で生きているのだと思うと、日本の経済はまだら模様だと言わねばなるまい。

とは申せ、岐阜・飛騨高山の春祭り、300年の歴史を受け継ぎ、幾多の苦難を乗り越え、今年も今日から賑々しく開幕した。日本人の強かさ、粘り強さを感じないわけにはいかない。負けてたまるかである。Goto

コメント