生成AIは魔法ではない

  1. 経営者こそ開拓者たれ

生成AI大賞2025が映す現在地
Generative AI Japanと日経ビジネスが共催する「生成AI大賞2025」が開催された。

企業・団体による生成AIの活用事例を表彰するこのアワードは、生成AIが流行語の域を越え、実務の世界に入り込んできたことを静かに示している。

技術ではなく「経営姿勢」が問われた
審査は、課題設定、実装の工夫、インパクト、ガバナンス、将来性の5項目。ここで評価されたのはアルゴリズムの優劣ではない。「何に困り、どこを変えたかったのか」という経営の視線である。

グランプリはゲーム・エンタメ。特別賞には障がい者雇用、国際物流の現場主導の活用。優秀賞では教育、行政サービス、中小製造業、薬剤師業務、業務プロセス再構築など、計8つの活用が並んだ。いずれも現場発で、実に地に足がついている。

巷間言われるほど難解ではない
生成AIと聞くと、難解で、特別な企業だけのものだと身構える経営者が多い。しかし、受賞事例を冷静に眺めれば分かる。やっていることは驚くほど素朴だ。

「無駄な作業を減らしたい」「属人化をなくしたい」「判断を速めたい」──その延長線上に生成AIがある。これは革命ではない。改善の延長にある道具である。

活用とは応用、自社を見つめ直せ
生成AIの活用とは、応用のことだ。
自社の業務を分解し、滞り、非効率、惰性を直視する。そこに問いを立てるだけで、活用の芽は必ず見つかる。

「うちは関係ない」と言った瞬間に、経営者は傍観者になる。だが、少しでも自分の事業を見つめ直せば、あなた自身が開拓者だ。

開拓者は、もう始めている
正直に言えば、今回の活用事例もまだ緒についたばかりだ。完成形ではない。しかし、だからこそ意味がある。

生成AIは特別な誰かのものではない。考え、試し、現場に落とし込む経営者のものである。
恐れる必要はない。迷う暇があれば、自社の足元を掘れ。開拓は、すでに始まっている。

自らへの叱咤激励である。Goto

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