地域社会への恩返しを忘れない。
10日、賞与を支給した。すると、全社員から感謝のメールが届いた。
私は、一通一通、何度も読み返した。
正直、胸がいっぱいになった。
目頭が熱くなった。
今回の賞与は、決して満足してもらえる金額ではない。
物価高は依然として続き、生活は決して楽ではない。
本来なら、もっと支給したい。
もっと家族を安心させたい。もっと社員の笑顔を増やしたい。
その思いばかりが募る。
それにもかかわらず、社員は誰一人として不足を口にしなかった。
「ありがとうございます。」その一言に、私は救われた。
経営者として、これほど嬉しい言葉はない。
賞与とは何か。
人によって、その意味は違うだろう。
利益の分配という見方もある。
成果への評価という考え方もある。
もちろん、それも間違いではない。
しかし、私は賞与を「感謝を形にしたもの」だと思っている。
社員は会社のために汗を流してくれた。会社は、その努力に感謝を込めて賞与を渡す。
社員は、その思いを受け取り、さらに会社に尽くそうと決意する。
そこには、お金を超えた信頼がある。感謝が行き交う組織には、温もりがある。
温もりのある組織には、思いやりが生まれる。
思いやりのある組織には、挑戦する勇気が育つ。そして、その勇気が会社を成長させる。
私は、人間学とは「感謝を実践する学問」だと思っている。人は、一人では生きていけない。家族に支えられ、仲間に支えられ、お客様に支えられ、地域社会に支えられ、生かされている。
その事実に気付いた人は、自然と頭が下がる。「ありがとう」という言葉が自然に出る。
その言葉こそが、人を育て、組織を育てる。
社員が会社に感謝する。
会社が社員に感謝する。
この関係が築けている会社は、お客様にも感謝できる会社である。
お客様への感謝を忘れない会社は、地域社会への恩返しを忘れない会社である。だからこそ、私たちが世の中に送り出す「HAPPY MEDIA 地域みっちゃく生活情報誌」は、多くの地域で愛され、支持されているのだと思う。
広告主様がいてくださる。
毎月楽しみに待ってくださる読者がいる。
一軒一軒、丁寧に配布してくださる配布員の皆様がいる。誌面を創り上げる編集者がいる。
営業がいる。デザイナーがいる。印刷会社がある。物流を支える人がいる。その誰一人欠けても、一冊の情報誌は地域へ届かない。だから、私たちの商品は、一人が作る商品ではない。
感謝の心を持った仲間たちが創る商品なのである。その心は、必ず誌面に現れる。
誌面には、作り手の人格が映る。読者は、紙面の向こうにいる私たちの姿勢を敏感に感じ取る。だからこそ、地域から信頼される。だからこそ、広告主様が「また頼むよ」と言ってくださる。だからこそ、読者が「今月号はまだ届かないの」と待ってくださる。
私は、それが何より嬉しい。そして、その信頼こそが、株主の皆様からお預かりしている企業価値の源泉でもある。企業価値とは、決算書の数字だけではない。社員同士が感謝し合う文化。お客様への感謝を忘れない姿勢。地域社会への恩返しを実践する企業風土。
それらすべてが積み重なって、初めて企業価値になる。感謝は人を育てる。
利益は感謝を育てる。この善循環こそが、中広グループの最大の強みである。
しかし、私は現状に満足してはいない。
物価高に本当に打ち勝つ方法は、ただ一つ。
社員の報酬を上げることである。給料を上げる。賞与を増やす。社員が安心して暮らせる会社をつくる。そのために会社をもっと強くする。もっと地域から必要とされる企業になる。
これが経営者である私の使命である。社員の皆さん。心のこもったメールを、本当にありがとう。皆さんの感謝は、私に新たな勇気を与えてくれた。私は皆さんの期待を決して裏切らない。もっと強い会社をつくる。もっと誇れる会社をつくる。自分と自分の周りの人々が幸せになれる会社をつくる。
そして、お客様からも、読者からも、株主の皆様からも、「ありがとう」と言っていただける企業を目指して歩み続ける。
人が命。人が宝。人が財産。
この社是を、これからも経営のど真ん中に据え、一歩一歩、愚直に実践していく。
感謝に感謝して。ありがとうございます。 Goto


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