プレシャー

市井の我々にもメダルを。
生きていくということは、大変なことです。
時代を凌駕した歴史上の人物でも、市井の私たちでも、自分の人生から逃げず立ち向かって、
一生を全うするのはとても難しいことです。
ましてや、アスリートとして、オリンピックのひのき舞台に立つ選手たちの生きざまは、逃げ出したくなるような情況に耐え、歯を食い縛って、それでも、頑張った結果と、エールを送ります。
私の友人に、オリンピックは見ない。と決めてる人がいます。
なぜかと、問うと、彼は「日本選手のプレシャーに耐える必死な姿が、可哀そうで見てられない」と。
先日、毎日新聞に、「日中韓」(中国新報、朝鮮日報)三紙協力の二度目の取材記事が掲載されました。北京五輪各国選手の代表(主将)を務める三選手の紹介です。
日本は柔道の鈴木桂治選手。「主将はいい結果がだせないジンクスがあるが、主将としての緊張やプレシャーはすべて受け入れてやっていきます」。「今回の五輪を節目と考えてます」。と引退覚悟のコメント。
中国の旗手を務めたのは、バスケット米プロバスケットボールのスターヤオミン選手。「これで三度目の五輪出場となる、今回が特別な栄誉を感じている。もう十分だと思っている。」とのべ、「この五輪で選手生命をかけ中国代表としての責任を果すべく、プレシャーに耐えている」。と。
韓国は国民的マラソンランナー38歳の李鳳桂選手。96年のアトランタで銀メダル。「最後の情熱を銀の無念を晴らすために北京に注ぎ尽す」「主将の執念の走りを見せつけ重圧を撥ね返したい」と。
三人三様ですが、国旗を背負う物凄いプレシャーに耐え、選手生命を掛ける決意がひしひしと伝わります。それを、見たくない気持ちもわからないではありません。ぜひ、栄冠を勝ち取ってください。
市井に暮らす私たち(年配者)のプレシャーは、道を極めたアスリート達には遠く及びませんが、
それでも、節目節目に襲いかかるプレシャーに耐えて、頑張ったからこそ、今があります。
それは、国を背負う選手団の主将ほどの価値ではないかもしれませんが、
常に背水の陣で、市井に生きてるのも、それなりにメダルの価値があると思います。
                  Goto

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