世代交代

毀れるから、すべてが生きてくるのだ。
長かった選挙ウィークも今日で終り。国民の審判が如何に下されるのか?何となく、ドキドキするが、ポイントは、投票率がどの程度まで伸びるか・・・・と、世代交代が何処まで進むのかである。
このところ、自治体の首長が若返っている。その傾向は全国的。松阪市。横須賀市。千葉市。奈良市など続々と30代の市長が誕生。果たして、その流れが衆院選にも続くのかに興味がある。
投票率は、20代、30代が政治に如何に関心を持ち、投票行動を起こすかである。若い人にはしがらみがない。その意味では、「若者の決起」が勝敗を左右することになる。
考えてみると、二大政党時代だと言われるが、民主党そのものもは結党から10年余。政党としてはとても若い政党。経験豊富で老練な古い政党を選ぶか?未知で不安はあるが可能性のある若い政党に期待するかの選択でもある。
横須賀の市長(34歳)は「若い人特有の問題はたくさんあるのに、そこには予算が回ってこなかった。投票行動で意志を示さないと、既存の政治家は、その存在を怖いとは思わない。若者がもっと、選挙に行けば、予算面での配慮がでるはず」と朝日のインタビューで述べている。
「政治は綱引き。参加しない人はどれだけ引っ張られても文句を言う権利はない。欠席裁判を何十年も続けると同じ。声を上げないと、誰も若者のことなど考えない。影響力を行使する以外、自分たちの側に政策や予算の使い方を変える方法はない」と31歳の千葉市長は言う。
いづれも、若者が自分たちの環境を変えようと思えば、投票行動が必要だと、訴えている。
問題は、年配者(ここでは50代以上の世代と言っておこう)が、危なくって若者には任せられない。と、考えるのか。世代交代して若者の可能性に賭けてみるかと思うかである。
そんな年配者に、ちょっぴり哲学的だが。坂村真民氏の、こんな詩を贈りたい。
「一切無常」
散ってゆくから  美しいのだ
毀(こ)れるから  愛(いと)しいのだ
別れるから  深まるのだ
一切無常  それゆえにこそ
すべてが生きてくるのだ
戦後64余年。残念ながら、日本の成功モデルは金属疲労を起こし、毀れてしまった。
この状態を打破するには、「一切無常」。まず、政治の世代交代を、恐れてはならないと思うのだが。
                                                 Goto

コメント

  1. Goto より:

    千葉市長のブログ拝見。
    しっかりした内容です。
    31歳。優秀な若い人政治家がいますね。
    選挙は、人を鍛えます。自民党が、選挙をやるやると、一年近くも伸ばしたお陰で、耐えに耐えた若い新人候補者たちが、鍛えられ、成長したと思います。日本の将来、そんなに悲観したものではありません。
                Goto

  2. たんぽぽ より:

    若き千葉市長のブログを見てください。素晴らしいものがあります。50代に散れとは、私もつらいものがありますが、オバマ大統領は、48歳です。知らず知らず時代についていけなくなっているのかもしれません。この際、20代でキラリと光る政治家原石を探す旅に出ようと思います。
    千葉市長ブログ
    http://kumagai-chiba.seesaa.net/