英国に学ぶのは、国民の政治意識ではないでしょうか・・・
情報社会ですから、人の考え方や、生き方も報道に左右されるのでしょうが、日本人ほど、報道に踊らされる国民はいないと思います。その分メディアの力が強いって事でしょうか?
民主党政権に対する批判報道が鳴り止まない状態です。毎日新聞の政治部長でさえ、小沢幹事長は辞任すべきと本音を語っています。とりわけ、新聞もテレビも同じ内容の批判を繰り返しますので、報道する側も、自分の情報に自分で振り回される結果になっているのでしょう。新聞社の政治部長なんてその程度なんですね。日本的で、とても滑稽です。
で、7月の参院選ですが、候補者も大方出揃ろい、おまけに「たちあがれ日本」(たそがれ新党・私の親友はそう命名しました。最も適格なエスプリだと感心しています)など新党も結党され、国民不在の政治ごっこが始まります。
参院選の行方は、7月を待たずに分かってしまいました。新聞報道的にいえば、「第三極躍進。民主過半数に届かず」「二大政党時代後退」と第三局の勝利の見出しが躍りそうです。
なぜか、と申しますと、日本人は報道に踊らされるからです。参院選の結果が事前にわかる理由は、日本の置かれている政治状況とは全く関係ありません。英国の選挙結果によってで決まるのです。
5月6日、英国の下院総選挙(日本の衆院選挙)が実施されます。英国のテレビは通常、議会の現有議席に応じてニュースの扱いを決めるそうですが、今回は三極の政党を主要政党として取り扱うそうです。
ということは、第三局の政党が一定の議席を確保する証明でもあります。そうなりますと、英国の2大政党制に変化が生じることになります。となれば、日本のメディアは、まるで鬼の首を取ったように、話を日本の参院選に影響を与えることを前提に「二大政党時代の終焉」と大々的に報じます。
となりますと、日本の参院選の結果は明白です。英国と日本はまったく別なのですが・・・そうなります。残念ですが。それを、私は報道に踊らされる「付和雷同」する日本人と呼んでいます。
英国の2大政党は100年以上の歴史があります。日本は、昨年8月に初めて、政権交代が起こり、これから、野党の再編が起こって、本格的な2大政党時代を迎えるのです。英国とは民主主義の重みも、国民の政治意識もまったく違います。
そのことが理解できなければ、報道に左右されます。報道は、鵜呑みにせず、まず疑って掛るべきです。民主党政権に対する批判も同様です。批判は政権与党に科せられた十字架ですから背負う以外にないのですが・・・・。
その激しい批判報道に「付和雷同」するのではなく、日本の政治を成熟させるにはどうしたら良いのか。子や孫のためにこの国の政治はどうあるべきなのかなど、真剣に考える必要があります。
国民の政治意識を高めることこそ、英国に学ぶべきです。7月の参院選の結果が、外国の選挙結果の報道で分かってしまうとは・・・なんと薄っぺらな政治感覚の国民なんでしょう・・・・・。 Goto
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