長寿国

高齢者の知的好奇心を喚起させる場も世界一に・・・。
事業仕分けで蓮舫議員が放った一言「なぜ、一番でななければダメなんですか?二番じゃダメなのですか?」随分、テレビで報道され、補助金漬に慣れっこだった、科学者が猛反発しましたが、日本には世界で一番じゃなければならないモノがあります。
世界保健機構が210年版「世界保健統計」で、日本人の平均寿命が83歳となり,WHO加盟193ヵ国中第一位だと発表しました。まさか。「なぜ、一番じゃなきゃダメなのですか?」とは誰も尋ねないでしょうが・・・
長寿は、日本が「どんなもんだい」と世界に誇れる、最も名誉ある「一番」だと思います。不老長寿の国、日本を世界に売り出すべきだと思っています。なぜ、日本は長寿の国なのか。国になったのか・・・理想の国を求めて世界中から日本に押し寄せてきます。「上手くアピール」したらの話ですが。(広告会社としては、腕の見せ所ですが・・・)
女性が86歳。サンマリノと並んで第一位だそうですが、サンマリノはイタリアの中の国で、人口30000人の国。男性は、サンマリノ、アイスランド(人口30万人)、スイス(360万人)に次ぐ4位だそうです。日本は1億2千万人・男性が6000万人いる大国です。
人口のベースが違うのですから、比較のしようがないのですが。
1億2千万の民を有す国が世界で一番の長寿国であるには、公衆衛生が整い、医療体制が整備され、社会保障が充実し、社会インフラも整い、そして、勤勉で、教育の程度が高くなければ、そうはなりません。戦後の国づくりが成功した証拠だと思うのですが、如何でしょうか。
問題は、今後も世界一の長寿国を維持できるかどうかです。心配ですが、国力が低下しつつあります。
経済的な豊かさを望むことはできなくなりつつあります。社会保障を今まで以上に充実させることも難しくなってきました。
人口比率の多い団塊世代が、長生きできるかどうかです。
放送大学の石学長は60歳代の学生が09年で25,7%伸び、08年10,9%。07年15,8%と合わせて過去3年間、2ケタの伸びを示し、「学びを再開しよう」とする高齢者が急増していると語る。
社会保障の充実も大切だが、通信制大学、公開大学など、高齢者の知的好奇心を満足させる受け皿を整備することも、長寿国の維持に必要なことではないでしょうか。
石学長は、生涯学び続ける心こそが学ぶ喜びを生み、高齢社会をいきいきと活性化させる鍵を握っているといえよう。とりわけ、生涯学習が、地域のコミュニティ作りと一体化すると、一段とその価値が高まることになりのでは・・・と、高齢社会の活性化を説いています。
「長寿は、日本が世界で一番であり続けなければ、ダメなんです」、そして、世界で一番幸せな高齢社会の国にならなければダメなんです。それには、高齢者の知的好奇心を喚起させる学びの場も一番でなければダメなんです。                                   Goto

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